笑顔が、ただにやけてるだけに見えるの。
ども、コバチヨです。
■2022年9月1回目の近況
急に秋になってしまった。
打ち込むことが基本0の自分なので、日々、打ち込むことを探しているんだけど、夏の暑さには到底かなうわけもなく夏の間は読書をしていた。読書と言えるかどうかというと、読書じゃないという代物なのだけど。ただ、自分なりに読書をエンジョイしてるからよしとしよう。自分でそう思わないと何にもできなくなってしまいそうだから。
最近読んだ本は2冊。
〇前田司郎/ジ、エクストリーム、スキヤキ
映画「さかなのこ」の脚本を手掛けた前田司郎さんの小説だ。
前田さん本人の手で映画化もされているみたい。
洞口と大学時代の友人だった大川が久々に会ったことから物語が始まる。
物語冒頭、浅草橋から合羽橋商店街、上野駅へと延々歩いて行くお金は無いけれど時間を自由自在に使える人間特有の時間の使い方の描き方がとても良かった。だらしない時間の使い方って、社会人になってしまうとなかなかできないものだし、ある程度慣れていないとできないものなのだけど、この物語の洞口も大川もこなれている。
小説で取り扱うテーマはありきたりのものだけど、物語全体のダラダラとした時間の流れ方こそがこの小説の素晴らしい所なんじゃないか。後半の洞口の追求しようとしている”すごいすき焼き”を作るべく車を走らせるわけだけど、いつのまにか箱根ドライブになっていたり、時間の流れ方がとにかくダラダラしている。大人になっても怠惰な時期を過ごしている人間であれば、この小説で描かれるダラダラした時間の再現性に驚くのではないか?毎日忙しく暮らしている人からすれば腹立たしい小説だということだけは書いておこう。
〇ドナル・ドキーン/正岡子規
正岡子規の生涯を、本人の文章、子規の弟子たちの回想文などから明らかにしていく。
個人的に印象に残ったのは、11章12章で記されている、病気から来る痛みにどんどん蝕まれていく子規の晩年だ。
最後の随筆「病床六尺」は、痛みに追い詰められる子規の奮闘ぶりを垣間見ることのできる連載で、死の3日前まで書き続けたというし、この連載が生きるよりどころになっていたのだろう。
今読んでいる本は1冊。
〇坪内祐三/慶応三年七人の旋毛曲り
大分前に読んだのだけど、ドナルド・キーンの「正岡子規」を読んでいくうちに再読したくなり図書館で借りて読んでいる所。
慶応三年生まれ7人の旋毛曲りたちの青春が描かれる本で、やっぱり面白い。
それ以外だと、昨日(9月8日)の「ナイツのザ・ラジオショー」がひどかった。
YOUTUBEで話題になっているというお笑いコンビ・きしたかのがゲストだったのだけど、キレ芸のさじ加減というのは本当に難しいのだなというのをキレる方・たかのさんのキレっぷりを聞いていて思い知らされたわけだ。ずっとキレる芸風は聴いている側としては、ひたすらクレーマーのクレームを聞かされるしんどさがあるからYOUTUBE以外のメディアに出る場合はキレる/キレないの匙加減を早急に会得してほしいもんだ。この放送を聞いてキレ芸でブレイクしたころのカンニング竹山さんってそのあたりの加減が上手かったんだなと思った。
最近はそんな感じでした。