大雨の後に急にやってきた秋の気配に戸惑いを覚えている。
ども、コバチヨです。
■2021年8月1回目の近況
久々の更新になってしまったや。
まだコロナには感染していないし、いつも通り暮らしている。
日本国内のあちらこちらにデルタ株とラムダ株がフワフワ漂っているというから、早かれ遅かれ自分も感染するのだと諦めて粛々と暮らしている。
家でじっとするのも耐えられなくなって平日昼間誰もこんな所歩かないよと突っ込まれるような照り返しの強い通りをマスクをしながら酸欠気味で延々歩いて3,4キロキロ先のブックオフまで歩いて古本を買って帰るとか、早朝海辺を歩くとかしているけれど、そろそろ限界だ。
というわけで、最近のいろいろを書いていくんだけど、ネットの情報から目をそらす簡単な方法が読書と散歩しか思いつかない自分なのだ、下手なりに読書をしていて、2冊本を読み終えることが出来た。
〇深代惇郎の天声人語/深代惇郎
深代惇郎さんが担当していた時期(1973年2月~1975年11月)の天声人語をテーマ別にまとめたアンソロジーだ。
基本的にその日のニュースの事をコラムにしているんだろうけれど、ニュースの事抜きにしても名文とされるものもあり読んでいてハッとさせられた。この時期は田中角栄とベトナム戦争とニクソンと金大中のニュースが飛び交い、おまけに第二次世界大戦の爪痕もまだまだ残っていた時期で当時の空気感のようなものが上手くギュッとまとまっていて、編者の人にとっても労作だったと思われる。
〇デビッド100(ヒャッ)コラム/橋本治
1990年代に時事評論をするようになる橋本治さんのコラム集。
1980年代は随筆がエッセイへと、一気にカジュアルなものになった画期的な時期だと思うのだけど、橋本さん独特の、文章はくだけているのに内容はなんだか難しくて不思議と面白くて面倒だけど愛すべき、そんな本だ。
中でも「70『おはなはん』の正しい見方」のコラムは、前回の東京オリンピックと1966年に放映されたNHK朝の連続ドラマ小説「おはなはん」とリンクさせて書いてあって、前回の東京オリンピックでもブルーインパルスが飛んでいたんだなぁ~全然知らなかった。あと急にブチ込まれる当時の劇団民芸へのディスが容赦なくて笑ってしまった。ちなみに、倍賞千恵子さんの歌う『おはなはんの歌』は、「ウゴウゴルーガ」の”アニキ”のBGMで使われていたのをふと思い出したりもした。あの歌は、歌っていて気持ちいい歌なんだよね。(思いっきり脱線)
音楽については、サム・ゲンデルとサム・ウィルクスのアルバム2作目が良かった。
samgendelsamwilkes.bandcamp.com
前作よりも風通しもよくなり、冷凍都市で奏でられる音楽から、少し人の奏でる音楽らしくなっていた。
また、ネットニュースで炎上しているフジロック開催のことだけど、強行開催するのもロックだし、それもロックなのは承知しているんだけど、時期が本当に悪かったと思う。フジロックの良い所は、1回目の失敗を起点とする問題点を積極的に解決しようとする姿勢なんだとは思うんだけど、真面目に自粛している人でも感染すると言われているデルタ株が蔓延しつつある中の開催でタイミングが悪すぎた。ラインナップも皆が知ってる人気者というよりも、往年の人気者が結構いてフェス慣れしていて、音楽と野外アクティビティとどっちも楽しむ事を目的に来場するフジロックの常連さんに寄せたもので、大きな音で音楽を沢山聴いて楽しみたいという若い人に希求する感じのものじゃなかったというのも主催者側の最大の気遣いだったんだろうが、その気遣いに気づく事の出来た人どれくらいいたんだろうな。とにかくまぁ、自治体をも脅かす大事にならないことを祈るのみだ。
というわけで、皆さんボチボチ栗が出回るから栗ゆでで食べてやりすごしましょう。