某月某日!!

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2020年の音楽ベスト10(1)

定点観測を止めるな!止めんなー!

 

ども、コバチヨです。

 

■2020年の音楽ベスト10(前編)

 

毎年恒例の音楽ベスト10です。

今年は、アルバム+youtube動画やサウンドクラウド等のストリーミング配信されているミックス動画の部と楽曲の部の前後編の記事になります。

 

今年は、ラジオから流れるコロナ関連ニュースで消耗してしまい、熱心に音楽を聴く時間が少なかった年でした。音楽は聴くのだけど、昔好きだった音楽だとか、ぼんやり聞く事の出来る音楽を聴くことが多かったかな。世間の流行からは遠いチョイスだけど、いつものことだから気にしない。

 

そして、このコロナ禍で気づいたのは、家の中で音楽を聴いて楽しむことも好きだけど、屋外イベントなどで音楽に合わせて踊ったり、体を揺らすのも好きだったんだなということだ。

 

家の中でも音楽に合わせて踊ることはできるけれど、大きな音楽の渦の中で自分の好きなように踊るのと、ご近所さんに気を使って中途半端に小さな音で音楽を聴き、そして響かないように摺り足でステップを踏むのとでは大違いですからね。

 

あと、毎年選ぶテーマがあったりするのだけど、今年は無しです。

 

というわけで、レッツ!いってみよー!

 

◆アルバム+配信部門

 

〇家主/家主

 

去年の12月のリリースだったけど、みつけたのが今年だったので今年のベスト10に入れました。

90年代の終わり位に活動していた数多ある日本のインディーズバンドのCDに紛れ込ませても全く以て違和感の無いバンドサウンドであること、それでもって人懐こいグッドメロディとくるから、懐かしさも相まって今年の頭位に沢山繰り返して聞いたのを思い出す。本当だったら、今年ライブをたくさんやる予定だったろうし、フェスの依頼もあっただろうに、残念無念。「お湯の中にナイフ」にはとてもいい曲だった。

 


家主(YANUSHI) "家主のテーマ" Official Music Video

 

〇Sam Gendel/Satin Doll

 

自分が今年Spotifyで一番再生したアーティストはダントツでSam Gendelさんだったんだけど、今年は本当に沢山聴いた。

自分は熱心なジャズリスナーではないので、どのような状況なのか全然わからないが、世界のジャズ関係者はこぞって”未来のジャズ”の姿を模索しているんじゃないかという位、ジャズ界隈はここ何年か魑魅魍魎とした感じになっている気がするんだけど、個人的に”未来のジャズ”の姿をとらえた最初の人物として認定したいと思ってる。

今年出た「Satin Doll」はジャズスタンダードのカバー集だったとはいえ、向井秀徳のいう所の冷凍都市の暮らしのBGMにもってこいの、寂しくて、機械的な、それでも人が演奏しているという、まるで血の通っていないように見えて、実は血の通った音楽なんだという、非常に未来的な音楽な気がするのだ。

今後どんなアルバムを出すのかわからないけれど、コロナが収束したら来日してほしい人だよ。

 


Sam Gendel - Satin Doll (Official Video)

 

Ryutist/ファルセット

 

梅雨の時期に沢山聞いたアルバム。

Ryutist新潟県を拠点に活動しているアイドルグループ。

Ikkubalさんのペンによる名曲「無重力ファンタジア」(ikkubalさんの代表作と言われてしまうレベルの名曲だと思う)が収録されているだけで今年の音楽ベスト10間違いなしだったわけだけど、シンリズムさんの「センシティブサイン」、柴田聡子さんの「ナイスポーズ」、蓮沼周大フィルの「Alive」と、青春のきらめきのキラキラが過剰すぎて何も見えなくなる位、まぶしすぎたアルバムだった。

「ナイスポーズ」については柴田さんのセルフカバーが猛烈に聴きたい!

 


RYUTist - ALIVE【Official Video】

 

〇Wool&The Pants/Wool In The Pool

 

東京のアンダーグラウンドバンドの過去作から選曲された編集盤。

早朝4時位の、もうもうとしたタバコの煙に燻され、安酒で酩酊し、えらく草臥れた体にしみこんでくるクタクタに草臥れた人を優しく包んでくれる音楽なんだと思う。個人的にとても良かったアルバム。

昭和40年代のロックやフォークを彷彿させる暗い雰囲気を漂わせたニューウェイブをやるバンドなんけど、今どき燻った感じの音楽は避けられがちなのに、なぜ敢えてやるのかわからないが、今の日本のバンドの中でも唯一無二のような感じがしてとてもよかった。じゃからたの「でも・デモ・DEMO」の歌詞を彼らの作ったメロディーに乗せて歌う「Edo Akemi」のひどく燻った感じ、「Bottom Of TOKYO」の風通しのいい軽い感じ、どんよりとしつつ軽やかさがあってそこが好きになった理由なのかもしれない。

 

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〇The 1975/Notes On Aconditional Form

 

 バラエティに富んだアルバムで、聞いていて楽しかった。

ジャンルに固執せず、どんな曲も自分たちの色に染めてしまう所、下手するとダサイと言われる曲もすれすれでカッコよく仕上げてしまうセンスの良さ、文句なし。

楽曲もいいけれど、自分たちのアピールの仕方が本当に上手でこれで売れないほうがおかしいレベルだろうな。

 


The 1975 - If You’re Too Shy (Let Me Know)

 

〇Fabiano Do nasciment /prelude

 

ブラジルのギタリストのアルバム。

アンサンブルの緻密さと心地よさにやられた。

ライブが観たいな。この人のライブを観た人、素直にうらやましいです。

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〇藤井風/Help Ever Hurt Ever
 

デビュー盤が出るまで全く知らなかったシンガーソングライターの1作目。

「何なんw」をはじめ、歌うと無茶苦茶気持ちのいい楽曲ばかりで、コロナが無かったらもっと売れていたかもしれない。フェスなんかに出ても、すごい盛り上がるんじゃないかなぁ~と思う。どのサビも歌いたくなるし気づくと覚えてしまう。

楽曲がドラマチックであるにもかかわらず、藤井さんの弾き語り演奏を前面に押し出して、過剰なアレンジを加えたくなるところを極力シンプルにして控えめにしたプロデューサーさんの采配も良かった。

 


藤井 風(Fujii Kaze) - "もうええわ"(Mo-Eh-Wa) Official Video

 

〇John Carrol Kirby/My Garden

 

アメリカはLAの鍵盤奏者のアルバム。

レコード収集家の中で、80年代から90年代にかけて制作されたニューエイジアンビエントと呼ばれるジャンルの音楽が話題になっているようで、実際spotifyにもプレイリストがいくつかあるのだけど、そのなかから気になって夏によく聞いた。

 90年代に無印良品の店内で流れていた音楽みたいに主張してこないけれど、愛嬌のあるメロディーとお行儀のよさがハマってしまい聞いていたんだよな。きっと当時流れていたBGMにこのアルバムから何曲か混ぜても違和感はなさそうではある。

 

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〇Free Nationals/Free Nationals

 

アンダーソン・パークのバックバンドの一枚目。

70年代のブラックミュージックや90年代終わり位のニューソウルリバイバル周辺の音楽が好きであれば、好きにならずにはいられないアルバムだと思う。今どきの音というにはやや古い音なんだけど、昔のR&Bの名盤のごとく聴き続けられそうな魅力がある。全体的にメロウな曲が多く、インスト・バージョンも最高。

個人的に「Eternal Light」が大好きで繰り返し聞いた時期があった

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〇Listening man/Lions milk(soundcloudアカウント)

soundcloud.com

 

ラジオ局で放送した内容をそのままをサウンドクラウドにアップしているようなんだけど、なんとなく流しておくのにあんまり邪魔にならないし、イージーリスニング的に聞かせる楽曲のチョイスが良くて今年沢山聞いたな。選曲の無茶苦茶さもほれぼれしてしまう。

 

というわけで、後編なわけだけど、年内にアップしたいな。

がんばりまーす(しゅうぺいポーズを取りながら)