某月某日!!

日常のこと。音楽、本、散歩のことなど

雑記

栗、ゆでまくり、皮を剥きまくる栗狂(マロン・フリーク)になりたかった。

 

ども、コバチヨです。

 

■2020年9月1回目の近況

 

25日位全然ブログの更新が出来なかったのだけど、更新が完全に止まりそうで、そろそろ更新しようと思う。

2020年の夏は、新型コロナウィルスの感染者数が最大になってしまった時期とGOTOトラベルキャンペーンが始まった時期とが重なってしまったこと、メディアでの大々的なネガティブキャンペーンもあり、遠出するにも気が引けてしまい、結局家にいるか、家から半径2キロ以内をとぼとぼ買い物か散歩するかの二択の、物凄い地味な生活をしていた。

GOTOトラベルに関しては、感染リスクの低い、つげ義春の紀行漫画みたいな、発作的に一人で遠くに出かけて、適当に安い宿に泊まり帰ってくる旅しかできない自分なんだもの、メディアでこれでもかと旅行に行ってはいけないと叫ばれていても、行っとけばよかったのだろうかと先月位からぐるぐると考えてしまう事が何度もあった。もし旅に行くなら、つげ義春にならい、微妙に遠くて、中途半端な観光名所しかない土地にGOTOトラベルしたい。

 

8月は、本も雑誌も買っていなくて、家にあるものを適当に読んだり、サブスクリプションで適当に音楽を聴いて終わってしまった。

音楽で繰り返し聞いたものとしては、Sam Gendelさんの今年の春にリリースされた「Satin Doll」と2018年にリリースされたSam Wilkesさんとの共作「Music For Saxofone & Bass Guitar」の2つのアルバムがある。

Sam Gendelさんはテナーサックスを演奏しているのだけど、楽器の演奏をそのまま録音するのではなく、楽器に機材を通した状態で録音していたのもあって、テナーサックスの音なのかどうかわからないような音に音が加工されているせいか、未来の音楽のような不思議なアルバムだったな。これがCDショップのジャズの棚に入っているのが信じられないというのか。

個人的に「Satin Doll」で一番好きな曲は、チャールス・ミンガスの「Good Bye Pork Pie Hat」というブルージーな曲のカバーが自分にはとても良かった。向井秀徳のいう所の冷凍都市の暮らしにしっくりきそうな曲で、執拗に聞いている。家族からは「気味が悪い」と言われたけれど、ジャンルの区別がとても曖昧な音楽というのはそう言われてしまうのも仕方が無いのかもしれない。

あんまりジャズのアルバムという印象は無いけれど、どこかしら、ソロのセロニアス・モンクのアルバムを聴く時の、寂しい感じが漂っていてその点も自分が気に入った理由なんじゃないかと思ってる。いつになるかわからないけれど、来日してほしいなぁ~。 

 

Satin Doll

Satin Doll

  • アーティスト:Sam Gendel
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: CD
 

 

他に聴いたアルバムというと、もはや何のレーベルなのかよくわからないStons Throwからリリースされた売れっ子プロデューサー・John Carrol Kirbyさんの新作アルバム「My Garden」。デパートのBGM集(ひどい例えだな)みたいなんだけど、とても和む。ラストの「Wind」が良かった。

 


John Carroll Kirby - Wind

 

それ以外だと、8月21,22,23日に配信されたフジロック2020がとても楽しかった。

www.fujirockfestival.com

 

普段、ロックを聴く機会が少ないこともあり、改めてロックを聞いてみて楽しい気分になれたのが良かった。3日目のサンボマスターのライブに関しては、コール・アンド・レスポンスを意識したライブになっていて久々にライブに参加した気分になれて嬉しかったなぁ~。

個人的に見ることが出来て良かったと思ってるのは、98年のプライマルスクリーム。

唯一、東京で行われた回には家から近かったこともあり自分も参加していて、プライマル・スクリームが演奏しているのを聞きながら豊洲の駅に帰ったのを覚えている。予備知識もなく、あまりにも丸腰でいったので、フェスの洗礼にあってしまい、ひどく草臥れて最後まで観ずに帰ってしまったんだ。

数あるライブで良かったのは、大所帯のライブが迫力があって良かったな。カマシ・ワシントン、ceroYUKIちゃん、椎名林檎さんと無茶苦茶カッコよかった。

 

今月でTBSラジオの「Action」が終わってしまうのが本当に惜しい。

出ているメンツが悉く面白い人たちで、方々のラジオ局で番組を持ちそうな気もする。

中でもDJ松永さん、羽田圭介さんに関しては、ラジオでもっと活躍してほしいのだけど、どこかで番組持たせてほしいんだよな。あの不思議キャラっぷりは、テレビだけじゃもったいないって。

 

とにかくまぁ、徐々に活発になりたいな。

 

 (2020年9月5日に少し書き直した)

 

夏を感じる歌

秒速でクリームソーダを食べるほどの暑い夏。

 

ども、コバチヨです。

 

■夏を感じる歌

 

AORフュージョン周辺を聴いていることもあって、年間通して夏を感じる歌しか聞いてないじゃないかと突っ込まれても仕方がないのだけど、コロナ禍なんかもあって、そんなに活発にしてられない夏なので、じっとしているのにもってこいの、ベランダでホームセンターで買ってきた折りたたみチェアなどに腰掛けてぼんやりして寝落ちしてもいいやくらいの夏を感じさせる曲を10曲(インスト含む)挙げてみようと思います。

ジャンルはバラバラだし、自分が聞きたい曲です。リンクはSPOTIFYYOUTUBEのみ。

 

〇Khruangbin/August10

www.youtube.com

 

Kool&The Gang/Summer madness

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YOUTUBEで「summer madness」を検索すると長い間この曲が1番に出てきたのだけど、EXILEが同名の曲を出した途端にEXILEの曲が1番に出てくるようになって久しい。

YOUTUBEでは1時間繰り返したものをアップしたものなどあるけれど、繰り返し聞くのにふさわしい歴史に残るスルメ曲だと信じてならない。

 

佐藤博/You are My Baby

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国産のAORものでも屈指の1枚から。

夏になると何回も何回も聞いてしまう。曲はほぼ一人で製作されたらしいのだけれども、不思議とこじんまり感はしない。

 

細野晴臣/Pleocene

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細野さんのアルバム「omunisight seeing」からの1曲。

80年代後半は環境音楽だとか無国籍感のある音楽などが持てはやされた時期だけど力技で全部まとめた感じがとてもグレイト。

 

〇Sunset Rollercoaster/Summer Bonum

 


Sunset Rollercoaster - Summum Bonum (Official Lyric Video), 2019

 

台湾のバンド。

6年くらい前のシティポップブームの成果としては日本から比較的近い海外のグループが日本に時々紹介されるようになったことだと思っている。

 

cero/街の報せ

www.youtube.com

最近、黒田卓也さんのリワークバージョンが好きで聞いていたのだけど、その流れで原曲を改めて聞いたら大好きになった曲。ライブのエモさよ。

 

〇Kan Sano/Everybody loves The Sunshine

 

www.youtube.com

4月の緊急事態宣言の頃によく聞いた曲。

ロイ・エアーズの傑作をカバーしたものだけど、原曲は太陽を一杯に浴びてクタクタになった夕方の海辺で聴きたいけれど、元気がない時はこのカバーを室内なり移動の電車の中、イヤフォンで聴くのがしっくりくる。

 

〇The 1975/If You're Too Shy(Let Me Know)

 


The 1975 - If You’re Too Shy (Let Me Know) (Official Live Video)

 

みんな(特に中高年)大好きThe1975の曲。

80年代ぽさをこれでもかと繰り出すあたり最高。

(間奏のサックスのソロなんかベタすぎていい)

 

Little Tempo/Jemima

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夏のインスト名盤だと信じてならないリトル・テンポのアルバム「Kedako Sounds」からの1曲。現実逃避感この上ない。

 

〇Percy Faith Orchestra/Summer Palace

www.youtube.com

 

我が夏の定番曲として約40年くらい1位に君臨し続ける名曲。

70年代に録音されたディスコ風アレンジのバージョンが存在しているようだけど、寝落ち必至のこのバージョンが絶対。

 

今週のお題「夏うた」

雑記

炎天下に食べ歩くなら、チーズハットグとたい焼き、どっちがマシなんだ?

 

ども、コバチヨです。

 

■2020年8月1回目の近況

 

出来合いのものに辟易してしまい、面倒だけど自作してしまう事がたまにある。

自分にもそういう事がたまにあるのだけど、出来合いのカルピスソーダの甘ったるさに辟易し、強炭酸水とカルピス原液を買ってきて自分の飲みたい濃さに調整して自作のカルピスソーダを自作するようになった。強炭酸水多めにし、カルピスから甘ったるさを抜いたらカルピスじゃないじゃないだろうと突っ込みが入るような代物なんだけど、自分が欲しているカルピスソーダなんだから仕方がない。それにしても、我ながら身もふたもない自作だな。おまけにカルピス原液と強炭酸水を買って自作したほうが高くついてしまうしさ。

あと、例年だと8月上旬というと、外出の帰りにアイスを買い食いということもザラなんだけども、今年は長梅雨があったせいで0回。これからしばらくは猛暑の予報も出ているとはいえ、コロナ禍なので今年は買い食いしない方がいいわけだけど、家に帰るまで我慢できるかな?

 

前回の近況からの動きはあんまりないけれど、家にいるし、本は読まなくちゃいけないなと松岡正剛さんと田中優子さんの対談本「日本問答」を読み始めた。

日本問答 (岩波新書)

日本問答 (岩波新書)

 

 楽しい本がいつものように全然浮かばない。

 

そういえば、レシピ目当てにカレー屋まーくんの本を買ってはみたのだけど、料理の事を主に書いているものの、深夜ラジオに投稿するような小ネタばかりが目に入って料理どころじゃなかった。

 

 

クラウドファウンディングで出版資金を集め刊行された本なんだからスパイス料理に関する情報量の多い相当気合の入った本だと思って買ってみたのだけど大間違いだった。

レシピはちゃんとしたレシピなんだけど、いちいち笑ってしまうような小ネタが料理に関する本文と同じくらいぶっ込まれていて吹き出してしまい、メモ紙に材料とレシピを書きだしてから料理を作り始めないといけないという、ひと手間もふた手間もかかってしょうがない本なのだ。こっちは真面目にパウダースパイス計ってるというのに、吹き出させやがって、厄介なことにクミンパウダーが床に散らばって大変なことになってしまったじゃないか!確信犯すぎるよ!

 

それ以外だと、自分が老化しているからなのだろうか、bruetoothの接続がわずらわしいと思ってきて、機械についていけない昭和世代だからと嘯きながら音楽デバイスbluetoothアンプとをAUX接続するようになってしまった。それにbruetooth接続って音楽デバイスの電池が思っている以上に減るもんな。ちなみに40年前のラジオ受信機にAUX接続して音楽を流したら最新のヒット曲さえも昭和50年くらいの歌謡曲みたく聞こえたよ。時代の音というのは、音を出力する機械から鳴る音の違いだけなのかもしれないね。今更過ぎる発見なわけだけど!映像も同じなんだろうけどさ。

 

 

音楽というと、最近いいなと思ったのはsam wilkesとsam gendelとの共作「music for saxofone & bass guitar」という2018年に出されたアルバムで今時な音で作られたスピリチュアルジャズといった感じなのが良かった。朦朧とした頭のなかにばしっとハマる音で今のぼんやりした自分にはピッタリの1枚だった。

 あらかじめリズムトラックを作っておいて、そこに何の音なのかさえもわからないように敢えてしているのかどうかわからないのだけれども、生楽器(ギターやサックス)の音を何らかの機材に通し即興的な演奏している音楽なんだろう、浮遊感と多幸感がとてもしていたんだ。

 

Music for Saxofone & Bass Guitar

Music for Saxofone & Bass Guitar

  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 


GREETINGS TO IDRIS

 

あと、最近和田アキ子さんが山下達郎さんの「let's dance baby」のカバーを配信してるのを聴いてから無性に山下達郎さんのカバープレイリストを作りたくなり、spotify山下達郎さんの楽曲タイトルをひたすら検索しているわけなんだけど、「アトムの子」のニュー・スタンダード・ポップ・オーケストラさんの演奏バージョンがマイゼル兄弟と一緒にレコードを作っている頃のドナルド・バード風で個人的に最高だった。

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敢えて古い感じに仕上げるスタイル!

 

それにしても、サブスク解禁していない/サブスク全面解禁していない大御所というのは沢山いるのだけど、サブスクを解禁しなさそうな人の楽曲のカバーをする売れない歌手というのも今後出てくるんだろうな。山下達郎さんは絶対サブスク解禁しないしなさそうであるし、ヒットしている楽曲も多い人だから今後、松崎しげるさんや和田アキ子さんみたいに往年のヒット曲だけでしのいでいる人もカバーしているし、増えると思うんだ。プレイリストに山下達郎さんの曲入れたくなる時って中年以上の世代だと多いだろうしさ。

 

虫刺されに気を付けて!

 

 

雑記

美味しい麦茶がどんなものなのかわからないまんま、ここまできました。

 

ども、コバチヨです。

 

■2020年7月1回目の近況

 

梅雨真っただ中で、例年だと自分の住む辺りならば、約1週間程で梅雨明けになるのだけど、連日の浸水災害などの報道もあり、梅雨は明けないんじゃないかと不安になってきた。いつになるかわからないが、明けない梅雨は無い、そう思って暮らしていかないとね。

 

今月は、読書特集のポパイを買ってきた。

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ポパイの読書特集というと、おそらく796号の「カレーと本」以来なんじゃないだろうか?時折、特集にちなんだテーマのブックガイドはしょっちゅうしている印象なんだけどね。

ブックガイドという割には、新刊書店で手に入らない本も紹介されていたり、書店の店頭に平積みにはならないような本ばかり紹介されているから手ごわすぎ。

きっと、幅広い世代に読まれている本の紹介は、『いつもこころにギンガムチェックを。ポケットには文庫本を。』というファッションページに写りこんでいる文庫本たちと『ポパイのサマーリーディング・リスト30冊』に上がっているもの位なのかもしれない。

ただ、普段から本を読まないという人でも楽しめる仕掛けはさりげなく施されていて、『夏に読みたい本。』では本を紹介する人が読書をする時のシチュエーションで撮影されていたりだとか、マイクロソフトビル・ゲイツの夏の恒例行事にならった『THINK WEEKやってみよう!』のページでは本を紹介する人の読書のお供も紹介されているのが、「やられたな」と思ったポイントだ。

ブック・イン・ブック「ブックストアでまた待ち合わせ」も良かった。ハライチ・岩井さんの尖ったエッセイが唐突に入っている感じも好きなんだ。

雑誌の最初から終わりまで充実していて楽しく読むことができた。

個人的にポパイの読書特集で読みたいなと思ったのは、小川さやかさんの「チョンキン・マンションのボスは知っている」という本。作者がチョンキンマンションでのフィールドワーク中に目の当たりにした事を書いたみたいで、気になって仕方がない。

 

 

 

本は、面白そうな本が読みたいなと思ってブックオフでたまたま買ってあったとみざわ昭仁さんの「無限の本棚 増殖版」を読んでるところ。

 

 ステイホーム期間中(特にゴールデンウィーク頃)、巷の資源ごみ置き場にモリモリに積まれた本やら洋服の山を見て、こんまりさんやミニマリスト系youtuberさんたちの影響力のすさまじさに震えた2020年春だったわけだけど、断捨離や片付けとは真逆の、家に物が沢山あってなんぼのコレクター人生を歩んできた、とみさわさんのコレクター遍歴振りがすさまじく、あるコレクションが一段落したら他のコレクションをしていくというフットワークの軽さ、コレクションをするうえのマイルールの設定のセンスの良さなんかもあって、どんどん読まされてしまう本。読み終わりたくない、もっと読みたいと思わせる本。

 

音楽は、相変わらず知らない誰かが作ったSPOTIFYのプレイリストを聴く日々が続いているのだけど、大手レコード会社やら海外のレーベルが作ったプレイリストが結構あるらしく、そっちもボチボチ聞いていこうかなと思っている。プレイリスト奥が深いよ。

 

良い夏を!

音楽のこと

もみあげをセルフカットしたけど、結局落ち武者ヘアです。

 

ども、コバチヨです。

 

■最近聞いた曲など

 

最近のマイブームは、知らない誰かが作ったSPOTIFYのプレイリストを聴く事だ。

「ギターリフ」、「ベースリフ」(うろ覚えの英語のスペルで検索してる)とか検索してプレイリスト聴いているのだけど、圧倒的に古の時代のロカビリーか80年代のヘヴィーメタルのプレイリスト(入ってる曲ほとんど同じ)しか出てこなくて、クックパッドのレシピ検索結果でひたすら”〇〇のオイマヨ炒め”だとか”〇〇のバタポン炒め”が出てくるのに通じる地獄感が漂っていて、日本国内でサービス開始されてから約4年でプレイリストの検索結果がクックパッドなみにヤバくなるとは恐ろしいもんだと思ったわけだ。クックパッドの他のサイトからコピペしたレシピにしろ、SPOTIFYに上がっている見知らぬ人の作ったプレイリストも善意で公開されているものだから、あんまり批判してはいけないのもわかっているのだけども。まぁ、己の検索ワードのセンスを磨いていくしかないわな。語彙力アップしてセンス良くていくしかないのかな。(泣き寝入り)

 

と、ここからは最近聞いた曲の事について書いていくのだけど、自分のブログで取り上げている楽曲は、永遠の青二才である自分の悪い癖で時々”おすすめです”などと書いてしまうのだけど、聞いた音楽の感想を自分の言葉で書くためのものなので、全力でおすすめはしないし、ほとんどの人は”音楽のこと”の投稿を読んでいないみたいだから、好き勝手書きたくて書いているだけなのだ。

おまけに”音楽のこと”の投稿で最も読まれているのはケニー・バレルの事を書いた文なんだけど、「田島貴男に影響される」というタイトルに引っ張られて読まれているだけみたいなんだ。

 

kobatiyo.hatenablog.com

 

 

というわけで、最近聞いた曲のことなのだけど、今月14日にリリースされるRYUTistの新作アルバムからのシングルカット(?)、「ALIVE」という曲ばかりぐるぐる聞いている。


RYUTist - ALIVE【Official Video】

 

蓮沼執太フィルとともに製作された曲なんだそうだ。

昭和のおわりの少女漫画でも読んでいるかのような眩しいくらいの希望に満ち満ちた、可能性が無限に広がっている青春のはじまりの情景のようなものが描かれているんだけど、2020年の春は、コロナ禍の真っただ中で、”はじまりの季節”になれなかったし、(要請だったとはいえ)各々が断絶を強いられていた時期で閉塞感の強い時間ばかりが過ぎていき、本来であれば新天地での新しい暮らしだとか、新しい出会いなど、失われた機会や時間等に思いをはせる歌のように聞こえてしまうから不思議なんだよな。きっと蓮沼フィル特有のポップなんだけど、一筋縄ではいかない独特のアレンジや、マリンバスティールパンの印象的な重量感があんまり感じられない浮遊感のある演奏が”ここではないどこか”を強く感じさせるからなのもあるんだろうな。

今年のアイドルソングでも恐らく異色の楽曲ベスト3には入るだろうし、今年を象徴する楽曲になるんじゃないのかな。

様々なタイプの楽曲を見事にRYUTist色にしてしまうメンバーの女の子たちもただならぬものがあります。素敵なコラボでした。

 

 

そういえば、藤井風さんのデビューアルバムも繰り返し聴いているのだ。

youtubeにアップした弾き語りカバーで人気者になったというけれど、自分のyoutube検索能力では全然たどり着けず、今年の冬にラジオで流れている曲で知ったクチなので、完全に後追い。

あんまり情報が無いのでなんとなしにネットで調べてみたら「DJ松永を絶望に追い込んだ注目アーティスト」というラジオの書き起こし記事もあったから間違いないのだろう、今年の超大型新人なんだと思うし、巷の歌謡曲を歌謡曲2.0にする凄い人なのだろうと睨んでいる。

カッコいいアレンジの曲ばかりなのだけど、サラッと女歌を歌ってしまえるわ、なんとなく口ずさみたくなるサビやらフレーズが必ず入っているわ、ドラマチックに転調するあたり最高なんだよな。カッコいいだけだと印象に残らない曲っていっぱいあるけれど、何かしらの引っかかり加減も丁度いいんだ。

 

open.spotify.com

 

 

とまぁ、国内の人の楽曲のことを書いてみたわけだ。

 

 

 

 

 

雑記

ネットで欲しいものが買えるって素敵だな。

 

ども、コバチヨです。

 

■2020年6月2回目の近況

 

梅雨に突入してしまったけれど、なんとか暮らしている。

世の中では、新型コロナウィルスの脅威とうまく共存するための新しい生活様式の模索がされているわけだけど、梅雨が明けて猛烈な暑さが始まってからの生活が本当に思いやられる。むせるような暑さの中を、マスクをしながら歩き回るとか、敢えて倒れに行くようなものでしょう?うまく付き合えるかなぁ~。

 

今月は、半年以上ぶりに行った湘南蔦屋書店でスペクテイターの秋山道男さん特集とエリック・サウス総料理長の稲田俊輔さんが出したインドカレーレシピ本を買ったのだけど、どっちもとても楽しい本だったし、最高すぎた。ネット通販でもいいんだろうけど、つい書店に行ってしまうんだよな。困ったもんだ。

 

 

東京に行く時は、基本東京駅に止まる電車に乗るんだけど、なんでかって、東京駅の八重洲地下街にあるエリック・サウスにランチメニューを食べに行くためなのである。

東京駅周辺と銀座界隈はインド料理激戦区とは言われているものの、東京の地理に年々疎くありつつある田舎者ゆえ、エリック・サウス一辺倒になりがち。

外出自粛だ!(終わってしまったけど)東京アラートだ!と騒がれていたら、他県住みの自分なんか、当面エリック・サウスにいけそうにもないなと落ち込んでいたところに、この本が書店で売っていたらそりゃ買うでしょう?

 ネット通販で香辛料を買いそろえて、スーパーで肉やらパクチーなど買い足して家で作ってみたら、美味しいインドカレーが作ることが出来て、ぼちぼち作っていこうと主に家族が息巻いているわけだ。まさか、自宅で簡単な手順で出来立ての美味しいビリヤニができるだなんて夢にも思わなかったよ。ビリヤニは炊飯器と電子レンジを使って作るんだけど、この本を買ってなかったら、とても難しそうな料理だと思って作ろうとしなかっただろうからね。

思えば、バーモントカレー甘口から遠くへきたもんだ。

 

 

スペクテイターの最新号は、スーパーエディター・秋山道男さんの特集だった。

若松プロでの撮影助手や俳優の仕事を経て、劇団のチラシなどのデザイン、テキヤを経て、スーパーで販売する10円雑誌の製作から、チェッカーズクリエイティヴディレクション、映画、店舗、ディスコなど多岐にわたるもののプロデュースを手掛けるという、紙のメディアがベースにある人なのに、高城剛さん以上にハイパー・メディア・クリエイターみたいな仕事ぶりをしていた人で、読んでいて、今の何倍も社会でお金が回っていた時代に仕事をしていた人のフットワークの軽さって異常すぎるなと思ったわけなのだ。また、秋山さんと一緒に仕事をしていた人たちがほとんど今でいう”とある界隈の重鎮”と呼ばれる人ばかりで、それらの人たちが駆け出しだった頃も垣間見られるのも楽しかった。

これから世の中が劇的に変わっていく中で、秋山さんのような、個性的なアイデアを武器にして、多岐にわたる人を巻き込んでいろんな仕事をこなせるフットワークのとても軽い人が重用されていくんだろうね。

秋山さんが手がけた高松伸さん設計のディスコ、どんな室内たのかなぁ?サイパーパンクぽさ全開だったのかなぁ~?高松さんの仕事でもノリにノっていた時期だったろうしとても気になるなぁ~。

 

雑誌に関しては、ブルータスのカレー特集のことを書いたんだった。

 都民の人は、食べに行くなりテイクアウトで存分に楽しんでおくれ。

kobatiyo.hatenablog.com

 

それ以外だと、音楽サブスクサービス・Spotifyを使った80年代のプレイリストを家族が作っていたのを聞かせてもらい、自分も作ってみようと作ってみたら、自分が思っている以上にハードロックが多めになってしまったのでびっくりした。

80年代に小学生だった自分なのに、ボン・ジョヴィやらヴァン・ヘイレンを何曲も入れるとは予想外すぎて楽しかった。まぁ、ワム!カルチャー・クラブ、アーハなんかもぬかりなく入れて、早朝にテレビ放送されていたMTVと90年代前半のFM放送からの影響が強烈すぎたのだろうなぁ~。悔いることがあれば、パンクとニュー・ウェイブ周辺をあんまり聞いてこなかった事だよ。あのグチャグチャな界隈は面白い音を出していた人たちがいただろうから残念。きっと、日本編を作ったら演歌沢山入れるんだろうな。80年代の演歌って、ストリングス演奏がとってもカッコよかったから。サブスクには入っていないけど、国産ファンクの名曲北島三郎さんの「まつり」も80年代なんだよな。

 

あと最近よく聞いているのは、旧譜だけどジャズギター奏者・ジム・ホールの「SOMETHING SPECIAL」というアルバムで、ドラムレス編成で録音されたらしい。

youtubeで収録されている曲を聴いてから、何年も中古屋で探していたのだけれども、いつのまにかサブスクで聴く事ができるようになっていたみたい。長らく廃盤になっていたので見つけた時は嬉しかった。

 

open.spotify.com

 

ラリー・ゴールディングスさんのピアノとの掛け合いがバチバチという感じではなく、リラックスした雰囲気が漂っていて気楽にして聴ける。1曲目が大好き。

 

 

そろそろ夏だし、対策考えないとさー。また来月。

 

 

 

雑誌のこと

ブルータス、お前もか!

 

ども、コバチヨです。

 

BRUTUS Vol.918  CURRY for Geeks

magazineworld.jp

 

銀座にあるナイルレストランの店主G.Mナイルさんのブルータスでの連載が終わり幾星霜、ナイルさんが長年提唱してきた「カレーは混ぜて食べる」ことが巷のインドカレー好きに大分浸透してきたタイミングでこの特集を出してくるとはどれだけ長い間温めてきたんだろうなとニヤニヤしてしまう特集だった。

混ぜるカレーについて、最初のインドカレー識者による対談であったり、大方東京、ちょっと大阪のカレー屋さんのカレーの写真がドンドンドーンと乗っていて詳細な説明も載っているという、とにかく都内のインドカレー求道者はふらっと食べに行くとかuber eatsでも利用して大いに食べるべしといった特集になっていた。

また、ブルータスしかやらないような札幌スープカレークロニクルと大阪スパイスカレー相関図、レトルトカレーに関する情報をまとめたブックインブックなんかもあって、口コミを集めてなんとなくまとめただけのそこらのインドカレー特集じゃないんだぜという気概がひしひしと伝わってきた。

個人的には、特集の最後に大々的にフューチャーされていた小林真樹さんの「日本の中のインド亜大陸を食べ歩く。」の記事が面白かった。アマゾンで売り切れて買えなかった小林さんの本がますます欲しくなってしまった。この記事は小林さんの本のお試し版なんだろうからなぁー。

 

日本の中のインド亜大陸食紀行

日本の中のインド亜大陸食紀行

  • 作者:小林 真樹
  • 発売日: 2019/05/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 日本で生活している移民が120万人以上いるということもあり、日本各地には様々な移民コミュニティが存在しているのはなんとなく知っていたけれど、小林さんが仕事で関わったインド料理店を通して日本のインド人やパキスタン人のコミュニティの現在を少し知ることが出来て興味深かった。

 

それにしても、ポパイにしろ、ブルータスにしろ、食べ物特集になるとグルメ雑誌も真っ青の情報量なのはなんなんだろうな。いっつも驚かされてしまう。