某月某日!!

日常のこと。音楽、本、散歩のことなど

音楽のこと

大型連休という幻。

 

ども、コバチヨです。

 

田島貴男に影響される

 

有名人のツイッターをいたづらに見る事がたまーにあるんだけど、たまたま見た田島貴男さんのツイッターに「ケニー・バレルを聴くのであればアナログレコードで、いい機材で聴きたいものだ」(要約)と書いてあって、無性にケニーバレルのアルバムが聴きたくなってしまい、我が家ではこの頃やたらとケニー・バレルが流れる。

まぁ、我が家にはアナログレコードなんて無いし、いい機材といっても、ジャズ喫茶にあるようなものとは金額の桁が2つ位少ないものだけどさ。

それにしても、誰かのツイッターを見て音楽聞きたくなるって、アカウント持ってないけどwツイッターも捨てたもんじゃないな。

ケニー・バレルのギターの素晴らしさを説明するのは、この万年ジャズ初心者には難しい事なんだけど、ケニー・バレルのギターの音を聞くと、「待ち遠しい夜がやってきた」という気持ちが自然と沸き上がるし、夜になると素面の街が静まり返って、繁華街が急に明るくなり時間がたつにつれて賑やかになっていく感じが頭の中で浮かぶのだ。

きっと世のジャズ・ギターファンであれば、全盛期の50年代から60年代のアルバムを挙げるんだろうけれど、自分は70年代の終わりに収録されたアルバム「ムーン・アンド・サンド」が大好きで、これは死ぬまで揺るぎないものだと思う。

なんでかというと、あんまり弾きまくるという感じではないんだけど、ケニー・バレルの演奏を全編でじっくりと聴くことができるのがお気に入りだからだ。

 

家族が最近買ってきたこのアルバムの「枯葉」、良かったなぁ~。

まだ春なのに。。。

 

Sunup To Sundown

Sunup To Sundown

 

 

■棚から引っ張り出す

数年ぶりにボブ・ジェイムスのアルバムをひっくり返してぼちぼち聴いている。

CTIレコードの大げさなアレンジをずっとギャグとしてでしかとらえられないんだけど、あのアレンジを素直にカッコイイと思う人がいたら、その素晴らしさについて教えてほしいなと思う。主役の演奏が素晴らしいんだけど、主役の演奏を前面に出さないで、敢えて大げさなオーケストラアレンジをぶちかますスタイルに、ジャズの演奏を広く認知させるための仕掛けだとは承知していても、なんでそこまで大げさにやらないといけないのかと思う。

個人的にそのテの曲で死ぬほど大好きな曲は、5枚目『heads』に収録されているボズ・スギャックスの「We're all alone」のカバーで、ドラムの疾走感と豪快なホーンが印象的な、クイズ番組のオープニングにおあつらえのお仕事カバーで突っ走る感じが大好きで仕方がない。ボブ・ジェイムスのピアノは素晴らしいんだけど、原曲はバラードなのに全然甘さが感じられなくて、原曲と完全なる別物になっていて爆笑してしまうんだよなー。徒競走のBGMにもいいかな。

2枚目『two』の冒頭を飾るポール・サイモンの「Take me to the mard glas」のカバーの昭和50年代頭の青春ドラマのテーマ曲感もたまらないし、野暮ったい事を大げさにやるスタイルが初期ボブ・ジェイムスの売りだと思ってるんだけど、私のこんな敢えて誤読する聴き方はダメなのはわかってるんだけど、やめられないから仕方無いな。

 

『heads』はボブ・ジェイムス自身のレーベル・タッパンジーからのリリースだったんだな、訂正。

CTIには、ウェス・モンゴメリーフレディ・ハバードなど、大げさなアレンジのアルバムだけが売りじゃないのも知ってるんだけど、どうも大げさなアレンジのアルバムが売りなんだって思い込みが自分の頭にはこびりついてしまってるんだよね。

ちなみにCTI卒業生のヒューバート・ロウズの「family」という曲はヒューバート・ロウズがアレンジをしてるんだけど、ボブジェイムスがアレンジしそうなホーンアレンジが施されているのにもかかわらず、奇跡的に素晴らしい仕上がりになってるんだよな。あれが不思議で仕方がないんだよね。

 

(2017年5月1日 追記)