某月某日!!

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雑記

徳用チロルチョコをオラにくれ!

 

ども、コバチヨです。

 

■節分がくると思い出す事

 

子供の頃に茨城県西部という、茨城なんだか、栃木なんだかよくわからない地域に住んでいた人間にとって節分という日は、ある意味恐怖の日だった。

節分の日に、”しもつかれ”(”すみつかれ”とも言う)という郷土料理を食べる風習があるのだけど、大好きな人は大好きらしいのだが、嫌いな人間からすると「この料理を考案した奴、なんて料理を考案してくれたんだ!」と怒鳴りたくなるくらい不味く感じられるからだ。

故・立川談志が作る闇鍋カレー*1を選ぶか、”しもつかれ”を選ぶか、それくらい究極の選択を強いられる食べ物だと自分は思っている。

クックパッドなどで検索してもらえれば納得してもらえるかもしれないが、材料に酒粕、大豆、鬼おろしでおろした粗い大根おろし、鮭の頭のほぐしたもの等を使うのだけど、できたての”しもつかれ”の鍋が置かれたガスコンロから5メートル離れたところでも「しもつかれがある」と気づくくらい、しもつかれの匂いが漂ってくるのである。まぁ、考えてごらんよ、酒粕大根おろしの組み合わせ、どう考えてもまぜるな危険というものじゃないか!ただでさえ、大根おろしを加熱するだけですごい匂いになるというのに。

おまけに、年に1回のイベント料理ということもあり、近隣に親類・知人の多い主婦の家には、近所の主婦からおすそわけでもらった、いくつものタッパに入れられた”しもつかれ”が集まってくるわけで、好きな人なら楽しい味見の時間なのかもしれないが、嫌いな人間からしたら、節分から数日くらいは、”しもつかれ”がふるまわれない場所に避難したくもなるわけなのだ。

消化の良い大根も沢山入っているし、体をあたためてくれる酒粕も入っているから間違いなく体には良い食べ物なんだろうけど、嫌いだと”しもつかれ”がただ食卓にあがっているだけで嫌悪の表情になる食べ物だったから、節分をやりすごすのが大変だったのを故郷を離れて何十年もたつのに思い出す。

ちなみに、自分が住んでいた地域の謎の食風習だけど、他にもお正月になると、新巻鮭の焼いたものを焼いた餅に巻いて食べるとか、彼岸になると炊き立てごはんに、まるで海苔の佃煮のように、スプーンですくったこしあんを乗っけて食べるというものがある。

 

 

 

 

 

*1:弁当の残り、冷蔵庫の中にある在庫処分目的で作られ、シュークリームなどの洋菓子さえも容赦なくぶち込まれるのだという