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缶入りクッキーって、どんなに安価でも、勿体ぶって食べてしまいがち。

 

ども、コバチヨです。

 

ミュージックマガジン2019年4月号

 

 

ミュージックマガジンの4月号を大体読み終えたー。

個人的に、第3特集の”東南アジアのインディ・ポップ最前線”が良かった。

定額聞き放題サービスの台頭と、SNSを使ったプロモーションも定着し、アジア圏の音楽を世界規模で聞いてもらおうという目立った動き(K-POPあたりが顕著)があるけれど、ロックやポップ音楽となると、どうしてもアメリカ・イギリスのヒットチャート上位組の圧倒的な影響力のせいか、なかなか表立つことができないから、メディアで、アメリカ・イギリス以外の地域の音楽特集を組んでくれると嬉しくなってしまう。自力一人の検索能力で探し出してくるのって、本当に難しいから。

去年の自分の音楽ベスト10にも入れた、PhumViphuritさんのインタビューがあったり、東南アジアのインディー・ポップを知る10枚のアルバム紹介があったり、それだけでもありがたいと思う。

 

第2特集の50年の”邦楽アルバム・ベスト100”は、自分が高校生だった1992年以降に出くわしたアルバムが多く入っていて、いちいち懐かしくなってしまった。シュガーベイブの「songs」(自分が買ったのはナイアガラレーベル20周年記念盤の方だ)は高校時代に小沢健二の「LIFE」と同じ時期に沢山聞いたアルバムだったのだけど、リリース時期を調べてみたら同じ1994年だったのか!

邦楽ロックの転換点という意味では、自分が聴いてきた範囲で書けることとしては、60年代の終わりに現れたはっぴいえんどの存在は、洋楽の翻訳作業を超えたロック音楽としては最初の到達点として強力すぎたんだと思う。

90年代だと、3人編成になった後のフィッシュマンズソニーに移籍した後のゆらゆら帝国は、フォロワーと言えるバンドは現れず、今でも、唯一無二のバンドで認識され続けていて、邦楽ロックの歴史において、わかりやすい存在だったから上位になってしまったのかなーと自分は思っている。

80年代の、パンク~ニューウェイブの要素が強かった頃の音楽は全然聴いていないので何にも言えない。音楽づくりの環境がこの時期からガラッと変わっていったので、今だからこそ、一番注目しなくちゃいけないし、検証するのが面白そうな時期なのかもしれなかったのだけど、自分が聴くようになるきっかけが、今まで全然なかったんだよなー。

1位のはっぴいえんど「風街ろまん」は、高校1,2年生位の自分の愛聴盤だった。

今思うと、”ザ・松本隆ソングブック”的なアルバムだったなと自分は思うのだけど、大瀧詠一さんのはっちゃけぶり、茶目っ気が炸裂しているのもあって、相変わらず好きなアルバム。細野さんの曲(「風をあつめて」「夏なんです」)も名曲なんだけど、大瀧さんの魅力を楽しむアルバムになっちゃうんだよな。

 

今月号は、邦楽ロックという事もあったのか、ベスト100以降の101位から200位までのアルバムタイトルが記されてる。

ちなみに来月号は”ブラジル音楽オールタイムベスト100”

MPBが盛り上がった社会状況が状況故、1960年代のものが上位にあがってくるのかなーとは思ってるんだけど、どうなんだろうな。

 

付録は、自分の思い描く、難しそうな音楽雑誌のイメージそのもので驚いた。

寺山修司さんのコラムも収録されているし、当時の広告がいいんだよなー。古い雑誌の好きなのは、なんだかんだいって愛嬌のある広告を眺めるのが好きだからさ。