昔の事ばかり書くんじゃないの!
ども、コバチヨです。
■2016年のリラックス
一回限りの復刊なんだそうだ。
今では伝説の雑誌と言われているけれど、本棚にあって様になる雑誌という意味ではそうなのかもしれない。
伝説の雑誌はどいつもこいつも本棚にあると様になったもんね。
「月刊太陽」「スタジオボイス」「広告批評」などなど、若かった頃に本棚にあったものを挙げてみただけだけど。。。伝説じゃなかったらゴメンよ。。。
「リラックス」は、あんまり上から目線じゃなかったのが良かった。
今時の話題を教えてくれたり、洒落た音楽を教えてくれたり、旨い肉屋を教えてくれたり、大衆食堂の本棚にある面白い漫画なども教えてくれるような、近所のアンちゃんだったり、知ってる漫画や行ったことのある街など共通の話題でとことん盛り上がれる同級生のような雑誌だったと思ってる。
インターネットが発達し、気になる事を検索すれば答えはすぐ出て、LINEで呼びかければ、すぐ友達から返事が来る現在なんだ。
「リラックス」みたいな雑誌なんか、今の若い子は「いらない」って言うかもしれないけれど、自分が若かった頃は、インターネットができる子とできない子が確実にいたし、インターネットができる子にしても、24時間いつでも友達とつながれなかったもんな。
携帯電話は皆持っていたけど、お金がかかるからメールでやりとりがざらだったから、タイムラグは確実にあった。
知りたいことは本をめくって調べていた時代の終わり頃だったんじゃないかな。そういう今では当たり前のどうってことのない隙間を埋めてくれたのが「リラックス」だったんだ。
なんて、昔話をしても仕方がないので、「2016年のリラックス」の事を書かなくちゃだ。
当時の「リラックス」を読んでいた人であれば、いつも通りで、逆に驚いたのではないでしょうか?
ホンマタカシさんが写真を担当する”wanna relax”をはじめ、”a girl like you”における渋谷直角が書く、昭和50年代くらいの少年漫画雑誌を読み過ぎとしか思えない本当にしょーもない(ほめ言葉)妄想炸裂ポエム、”fab”のいつもの執筆陣のミニコラム、最後のページのお楽しみ”今月のルノアール”など、安定の「リラックス」だったのだった。
ちなみに、アートに関するコーナーを元編集長の岡本仁さんが一人で手掛けていて相変わらず読みごたえはあったし、全然知らない人を紹介してきたよ。
マグダレナ・スアレス・フリムケスという陶芸作家のおばあさんの話がよかったな。陶器自体も、実用性があんまりなかったんだけど、愛嬌があって、ポップだった。
ただ、違うところは何だったか、皆、10年としを取ったって事だ。
それと、表紙がつるつるって事。
■今月のポパイ
「こんな部屋に住みたいんだ」特集。
新生活を始める人も多いだろうし、こういうの待っていたんじゃないか?
生活用具をいたずらに、100円均一で買い求めてしまうのもなんか悲しい。
だからといって、本格志向で行くにしても、お足がすぐ吹っ飛ぶからね。
そういう意味において、今回の特集のハイ・アンド・ロー具合はちょうどいいかもしれない。
(ソファは手が届きそうにもないのばかりだけど)
P56・57ページのカトラリーがずらっと並んだページは本当に圧巻だったな。
あと民芸推しという意味では、P80・81のジャグを並べたページも素敵。
他だと、デスクライトのページが良かった。
記事によっては、「カーサブルータス」のダイジェスト的なものもあるけど、まぁそれはそれでいいんだ。
対談のコーナーのゲストは坂本慎太郎さん。国分寺の話をしてます。
昔の中央線沿線あるある(ロック寄り)面白いなぁー。
「私のbest3dishes」はオカモトズのオカモトレイジさん。
来月号は、保存版・東京ガイド。
毎年この特集を楽しみにしてる。