某月某日!!

日常のこと。音楽、本、散歩のことなど

俺の昭和が消えてゆく

茶碗に山のような飯を盛り、一心にかきこむ。

 

ども、コバチヨです。

 

なんだか、とても悲しい。

 

■俺の昭和が消えてゆく

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女優の市原悦子さんが亡くなってしまった。

子供の頃に、テレビドラマで様々なおばさん役として活躍していたので、後年、なんとなしに通っていた名画座で見た森繁久彌主演の映画「駅前旅館」(1958年)で野村昭子さん(昭和の2時間ドラマに欠かせなかった名おばさんバイプレイヤーだったな)と一緒にキャーキャー騒ぐ女学生役で出てきた時は驚いたものだ。
市原さんにしろ、野村さんにしろ、若い時期を間違いなく通り過ぎておばさん役を演じていたのだというのに、お二人の若い時期の映像を見て驚くって、どうかしてる。

ただ、自分の思い入れのある市原悦子さんというと、「まんが日本昔ばなし」での語りで、もう一人の語りである常田富士夫さんと共に、独特の世界をつくり上げていたなと中年になって強く思う。
まんが日本昔ばなし」って、今の日本のアニメ番組とは完全に対極にあるもので、主役に全くもって華が無いし(基本的に爺さんと婆さんしか出てこないもんな)、SF要素もあるにはあるけど、民話なので全部神様の仕業という扱いだし、音楽も子供受けそっちのけだったもんな。お囃子が鳴ると思ったら不穏なギターのディストーションが鳴るし、何気に実験性高めだった気がするもんな。正直、癖のひどい素材ばかりなのを、市原さんと常田さんの緩急あるほんわかした語りで丸く収めていたのかもしれない。劇中に出てくる登場人物を二人で担当するんだけど、神様に関しては一貫してふわふわした声だったのか、理由を知りたかったな。(神様の絵もなぜか可愛い系だったし)
まんが日本昔ばなし」で好きだったの、若い娘役の声だったな。無茶苦茶清楚で可愛かったなー。今時のアニメであの清楚さを醸し出す声優さんいるかなー。

 

とにかくまぁ、市原さんのニュースを知って以降、ご飯を炊くと、小さめの茶碗にご飯を山盛りにしては一心にかきこむ日々なのだ。

 

俺の昭和が消えてゆく。