某月某日!!

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映画のこと

この数週間の間で、すっかり日焼けしてしまった。

 

ども、コバチヨです。

 

■「ELVIS」を観に行ってきた

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週末に観た映画「ELVIS」の感想を書いてみる。

エルビス・プレスリーの事を全く知らない人にはネタバレになるかもしれない)

 

エルビス・プレスリーのマネージャーを長年務めたトム・パーカー大佐の語りから映画が始まる。

エルヴィスの目まぐるしい芸能人生を描く場面は、エルビスが活躍した1950、60、70年代当時のような感覚にさせる映像効果を駆使し、怒涛の如く疾走する編集によって描かれるのに対し、トム・パーカー大佐が現れる場面になると急に映画の基調となる映像に戻るという対比があり、トム・ハンクス演じるパーカー大佐の存在感をとても重いものに仕上げていた。

パーカー大佐が長年にわたりエルビスから多大な搾取を繰り返していたことが後半に明らかになるのだが、その部分に関しては本編ではパーカー大佐のセリフに盛り込んでいるだけなのに、中盤までの映画の華やかな映像とは裏腹に時間がたつにつれどんどん悪夢の様に思えてきたから、トム・ハンクスの演技がボディブローのように効いていたのだと思う。

 

音楽シーンは、エルビスの子供時代に覗き見た酒場でのブルースの演奏と教会でのゴスペル合唱を今どきのビートでマッシュアップして聴かせる場面が圧巻だったので必見。

1940年代におけるブルースやゴスペルの持つ悪魔的な人を熱狂させてしまう不思議な力を現代の人にも理解してほしいという意図からのマッシュアップだったんだろうけど、これが本当に凄まじかったんだ。(ちなみにこの場面の音楽はサウンドトラックにははいっていなかった)

 

また、オースティン・バトラーがエルビス・プレスリー役を演じるために2年にわたる訓練で挑んだいくつかの音楽シーンも本当に素晴らしく、それと同じ位ステージの作り込みやカラフルな衣装も見ものでエルビスが歌い踊る場面は見ても聴いても最高だった。

 

個人的にマイナスだったのは、エルビスの芸能人生を描く時の目まぐるしい編集と、本編のスローな時間の流れのギャップがありすぎてついていけなかった時があったこと。

観客を飽きさせないために目まぐるしい編集にしているのはわかるのだけど、音楽シーンなどはもう少し余韻をくれても良かったのではないか。

 

エルビスの音楽が好きな人なら楽しめる筈。

感想おわり。