某月某日!!

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今年の音楽界隈の個人的所感

定点観測企画を止めるな!止めるなー!

 

ども、コバチヨです。

 

■今年の音楽界隈の個人的所感

1年間で聴いた音楽からベスト10を決めるという事を、毎年しています。

自分のありきたりの音楽ベスト10を発表する前に、今年の音楽界隈の所感を自分なりに書いてみようと思います。

 

音楽をめぐる状況もかなり変わってきていて、めまぐるしい変化の中、映画のように街へ出かけないと楽しめなかった娯楽さえもが自宅でも楽しめる時代、便利になったことはいい事ですが、自宅にいると、家事などしながらという事にもなりがちで、一つのことを集中して楽しむということが以前よりも下手になりつつあるなと思い始めているところです。

今思うと、カセットデッキの前や、CDプレイヤーの前などで構えて音楽を聴くという体験が、若かった頃の自分のこの上ない楽しみだったのが、PC一つで音楽を聴きながら、動画を見たり、ブログ書いたり、家の事したりと、”音楽は、何かのついでに聞くもの”へと成り下がりつつあるような気がして、それもなんだか寂しい気がして、これからどうなっていくかわからないけれど、自分が”ちょうどいい”と思える音楽環境の模索を検討していきたいなと思った2019年12月でした。

携帯電話1台でなんでも楽しめるのもいいのだけど、便利すぎる事に疲れてアナログレコードやカセットテープに回帰する流れが出てくるのも納得できるところです。

 

今年の個人的に大きなトピックとしては、youtubeの有料サービス開始です。

テレビや雑誌、新聞などの老舗メディアで頻繁に取り上げられる楽曲のPVが有料サービスに加入している人しか見られなくなっているものもあり、PV動画を見ることが激減してしまいました。今年になって、youtube=音楽を聴くためのサービスではなくなり、勉強になったり、面白い動画を見るサービスへと、自分の中ですっかり変わった画期的な年となりました。

youtubeで音楽を聴く時間がそのまま、定額配信サービスのsportifyや無料のストリーミングサービスのsoundcloud、mixcloudを利用する時間になった年でもありました。

youtubeの大好きなところは”今、ここ”を起点とするコンテンツが洪水のように流れてくる所、おすすめされる所で、それはsportifyにも言える事ではあるのですが、時折自分を襲ってくる新しいものへの反動のせいか、今と昔、世界中のご当地音楽などが魑魅魍魎みたいに漂っているsoundcloudやmixcludの面白さを再認識する事ができました。

 

それ以外の音楽トピックで興味深かったのは、ヨット・ロックが日本のメディアでも取りあげられたことです。何年も前から、ヨット・ロックだとされるAORフュージョン周辺の楽曲に夢中だったのだけど、日本国内では全然取り上げられず、soundcloudyoutubeなどで探していろいろ聞いてきたこともあり、vaporwaveやfuturefunkのネットでの盛り上がりで火が付いたのか、今年になって日本でもヨット・ロックの関連本が出たり、雑誌で特集が組まれたりしたので、自分一人で聴いてきたものとの答え合わせのような事が本や雑誌などでやっとできて、他にもヨットロックを聴いている人がいたのだと嬉しくなったものです。

 

ジャンルの多様化で、音楽を聴く事がどんどん個別化されていき、自分が若かった頃のような共感のツールではなくなりつつありますが、そういう状況だからこそ、もっともっと好き勝手に音楽を楽しめるよう日々精進していくつもりです。(真面目か!)