某月某日!!

日常のこと。音楽、本、散歩のことなど

音楽のこと

笑いの沸点の低さが唯一の救いなんだ。

 

ども、コバチヨです。

 

鈴木奈々は、上島竜平を超えるリアクション芸人になるんじゃないか?


■人の青春を笑ってはいけない25時

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よくよく考えると、青春時代をひきずった人を揶揄する人はいつの時代にもいるし、自分も若い時に揶揄していたかもしれないが、現在に至るまで、さまざまな時代を象徴するファッションアイコンはいたものだし、現在進行形でファッションアイコンは現れるもので、街を歩く人をよく見てみると、石原裕次郎みたいになりたかったボーイとか、嶋大輔になりたかったボーイ、松田聖子になりたかったガール、ギュルギュルに巻かれたパンチパーマがキマっている北島三郎になりたいボーイ・アンド・ガール*1など、若い頃に憧れた人のファッションを、年老いてもなお、自分のスタイルにしている人がいるけれど、安易に時代遅れだとか、青春時代を引きずっているとか、安易に笑ってはいけないものだと、中年になりとても反省するようになったものだ。

なんでこんな事を書いているのかというと、2019年1月からテレビ東京で放送されている「デザイナー渋井直人の休日」が、見事に青春時代を引きずっているおじさんのドラマだからだ。


光石研さん演じる、渋井直人の日常を、ほっこりしたタッチで描くというテイなのかもしれないが、神保町で回ってる古本屋だとか、デザイン事務所のインテリアだとか、事務所の小物などから、相変わらず90年代の渋谷・公園通り周辺の若者文化の亡霊に取りつかれながらも、SNSなど駆使し、現役の若者感を漂わせるべく悪戦苦闘しているように見えてしまい、ドラマを見ているこっちがいたたまれなくなるドラマなのだ。ドラマ自体は、痛いながらほっこりする話が続くのかなと思っているのだけれども、きっと、回を追うごとに、小ネタがたくさん出てくるので楽しみでしかない。


それにしても、作者の渋谷直角は、なんでこんなに40~50台の中年男女が青春時代を送った時代を反映した小ネタで以て悶絶地獄に陥れるのかなー。ホイチョイプロダクションの「気まぐれコンセプト」の軽ーいノリを、敢えて重くして悲哀を感じさせる風にしているのかなとさえ思う。「気まぐれコンセプト」はバブル時代真っ只中だったから、景気のいい、無茶苦茶な話が多かったけど、こっちは不景気吹きすさぶ時代を通過しているから重いトーンになってしまうのかな。どうも、傷口に塩を塗りこめられたかのようなヒリヒリ感があるのね。

 あと、渋井直人セレクトのプレイリストが定額聴き放題サービスで公開されていて、新旧のおしゃれっぽい音楽が選曲されているものの、40~50台の中年で音楽を聴いていた人が聞けば、懐かしいという感慨を通り越して、無性にいたたまれなくなる瞬間がやってくると思うのでおすすめ。橋本徹さんの選曲のコンピレーション「フリーソウル」や「カフェアプレミディ」で取り上げられた楽曲もあるけれど、いきなり欅坂46の曲があるあたり、渋井さんの欅坂愛が感じられます。

 

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*1:サブちゃんのファンは男女関係なくパンチパーマをかける事でサブちゃんとの絆を固めているようでならない