眠気に負け続ける年末。
ども、コバチヨです。
■2018年の音楽ベスト10
今年も性懲りもなく音楽ベスト10やります。
2018年は、ここには挙げていないけど、宇多田ヒカルさんに参った一年だった。世界中で聞かれている音楽(アメリカのR&Bやヒップホップ周辺になるんだろうな)を日本人受けしやすいポップな曲にしてやろうという気概を感じる曲をこれでもかとバシバシリリースし、音楽作家として先を見据えた音楽活動をしている感じが、ラジオとスポティファイ経由ながらもビリビリと伝わってきた。昭和の中村八大さん、筒美京平さんと並ぶ、平成の作曲家として後世に名前を残すなと確信した1年だったんだ。今の30代ならとっくに思っていることにやっと気づくなんて今更過ぎるだろうけどさ。
今回はスポティファイにアカウントを作ったこともあって、今年のアルバムを沢山チェックしていたけれど、旧譜も結構聴いていたこともあって、今の気分を切り取るものばかりかというと、完全に自分の今の気分で選んでいるので期待しないでほしい。おまけに世界中の音楽が楽しめるというのに、日本の音楽ばかりなのも情けない。。。
あと、自分が鈍感すぎるのだろうけど、とりわけここ数年は、1970年代前半のシンガーソングライターブームに匹敵する位、若手シンガーソングライターが台頭してきている気がする。その割に新しい人のアルバムを挙げていないのだけども。。。
というわけで、レッツいってみよー!
〇Kuruangbin/Con Tedo El Mundo
Con Todo El Mundo [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRALN50)
- アーティスト: KHRUANGBIN,クルアンビン
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS /NIGHT TIME STORIES
- 発売日: 2018/01/26
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
アメリカの3ピースバンド。
たまたま「Friday Morning」のPVをyoutubeで聴いて知ったんだけど、リリース元が有名コンピレーション「late night tales」を出している所だったのだな。とてもふさわしい感じがしたのを覚えている。
タイファンク、ソフトロック、ファンク、ディスコ、サイケデリックロック、ソウル等をベースにした楽曲を演奏していて、あえて録音の音をチープな感じにしているのか、エコーがかったギター演奏と相まって浮遊感があるのがたまらない。
Khruangbin - Evan Finds The Third Room (Official Video)
〇Lincoln Orivetti Brazilian Boogie Boss 1974-1984
1980年代はワールドミュージックが日本でも大々的に取り上げられた時期だと思ってるんだけど、ブラジル音楽=ボサノヴァというイメージは90年代以降に植え付けられたものだと自分は思っていて、80年代は、ブラジリアンフュージョンやディスコものが全盛だったと思ってる。そんな当時のブラジルのディスコシーンの立役者であるLincoln Olivettiさんが手掛けた楽曲をまとめたミックステープ。自分が子供の頃になんとなく聞いたブラジル音楽が詰まってる。
〇Sunset Rollercoaster/Cassa Nova
Sunset Rollercoaster - Cassa Nova (Full Album), 2018
台湾のロックバンド。
今年の1980年代後半のリゾート感ある、逃避系AORアルバム屈指の1枚。
〇Benny Sings/City Merody
- アーティスト: ベニー・シングス,Satsuki MUTO,Keigo Oyamada
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2018/09/07
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
オランダのシンガー・ソングライターの新作。
捨て曲なしのポップアルバムだった。秋にラジオでぼちぼち聞いた「softly」の可愛い感じが好き。
〇Phum Viphrit/ManchildとLover Boy
Manchild [国内盤のみボーナストラック1曲収録/歌詞対訳・ライナーノーツつき]
- アーティスト: Phum Viphurit
- 出版社/メーカー: Lirico / Inpartmaint
- 発売日: 2018/03/18
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
タイのシンガーソングライターのアルバムとシングル。
「Lover Boy」のPVをyoutubeに執拗におすすめされていたので見てみたら、とてもポップでいい曲だったので繰り返し聴いていた時期があった。後追いで知ったアルバムも沢山聞いた。今月、アフターシックスジャンクションのライブコーナーにも出ていて、弾き語り良かったなー。
〇前野健太/サクラ
前野健太 "今の時代がいちばんいいよ" (Official Music Video)
シンガーソングライターの6枚目のアルバム。
名曲「今の時代がいちばんいいよ」が公式にリリースされたから選ぶしかなかった。
歌の練習をしたのかわからないけれど、歌声に憂いと色気が増ししていて良かったよ。
このアルバムのアレンジにceroの荒内さんが2曲参加しているんだけど、この後に出たceroの新アルバムとのギャップにやられる羽目になるとは思いもよらなかった。
〇歌う鎮座Doopness(2018年の)
FNCY - AOI夜(Prod. : G.RINA) ZEN-LA-ROCK / G.RINA / 鎮座DOPENESS
「歌いまくる勝新太郎」みたいなタイトルなので新しいアルバムなんじゃないかと勘違いされたら本当に申し訳ない。
ぼちぼちチェックしている人のアルバムに結構参加していたので、それらをまとめて1項目として選んだ。他にもフューチャリングでいろいろ参加しているけれど省略。
STUTSさんの新作もとても良かったのだけど、ほかの人がこれでもかと選んでるだろうからいいや。。。(なんて投げやりなんだ)
鎮座さんはラッパーだけど、歌もいい!FNCYのようなパーティー感ある曲をもっとやってほしいな。
〇小袋成彬/分離派の夏
シンガーソングライターの1作目。
「Lonly one」のような今時のビートに乗って歌う曲もあったけれど、一人きりで聴くのがしっくりくる内向きなアルバムだった。
ラップのようなボリュームの歌詞なのに、歌詞の情報量の多さを感じさせない歌を歌っているあたり、これが新世代のシンガーソングライター最前線なんだろうな。時代は変わるもんだ。
〇トリプルファイヤー/アルティメットパーティー5のすべて
4人組ロックバンドのライブ動画。
ボーカル吉田さんのインパクトが凄くて、トリプルファイヤーのカッコよさに気づけなかったのだけど、今年になってやっとカッコよさに気づくことができたので挙げるしかなかった。
ヒップホップを通過した音楽なのか、ニューウェイヴを意識した音楽なのかなんてどっちでもいいが、”なんだかわからないけれどカッコイイ”という体験をもたらしてくれるバンドだろうから、なるべくずっと活動してほしいもんだ。歌詞は正直スポーツ新聞の4コマだったり、シュールな漫画のような世界観だけど、唯一無二感はあの歌詞があってからのものだと勝手に思ってる。
〇cero/Poly Life Multi Soul
cero / 魚の骨 鳥の羽根【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
文句なしの1枚。
ヒントが黒田卓也さんのアルバム「zigzagger」の最後に入ってるボーナストラックだったとは。黒田さんのアルバムもアフリカのリズムを意識したアルバムで、複雑なビートの曲が結構あって手ごわかったのを思い出した(脱線)。
前作は歌が前に出ていたけれど、今作は歌が演奏に埋もれ、楽器の一つのようになっていることもあり、賛否が分かれたアルバムだったかもしれない。歌いたいけど、歌えない、踊れそうで、どうステップを踏んだらいいのかわからない曲も多かったので、最後のタイトルトラックで何にも悩まず踊れる曲が流れてほっとした人もいたんじゃないかなと自分は思ってる。5分36秒あたりのベースのブレイク以降の疾走感ときたら最高だった。
あと、このアルバムを聴いた中年なら皆思っただろうけど、「レテの子」において、山下達郎の「アトムの子」をアフロビートでやるという発想は面白かった。