唐突に秋か!
ども、コバチヨです。
■スペクテイター 42号 新しい食堂
本屋に行くタイミングが悪いのか、前に出た「つげ義春特集」を未だに入手しそびれてるんだけど、最新号はタイミングが合ったんだな、出たすぐに入手することが出来た。
「新しい食堂」は去年の「カレーカルチャー」の続編という事で、どうして飲食店を始めることになったのか?今後はどうしたいのか?など、4人の店主に話を聞いているんだけど、面白かったから読むのが亀よりも遅い自分でも一気に読むことが出来た。(ここ数か月、手持ちの軽いエッセイでさえも1冊を2,3か月かけて読み終える位遅い)
あと、起用されているイラストレーターさんの絵がイチイチ良かった。とくに4軒の店内の様子を見開きで描いている、tact satoさんのポップなペン画が良かったんだ。
インタビューの中でも、一番面白かったのは”ウナカメ”の丸山伊太郎さんの話が面白かった。丸山さんがジャズ喫茶でアルバイトしていた時のエピソードは、貴重なんじゃないかな。パンクロックバンドのフリクション結成前夜のエピソードなんかも出てくるし、山下達郎さんのデビュー前エピソードも出てくる。
ひょんなことから独立して、「カルマ」というお店を構えた後の話も面白く、料理研究家の枝元なほみさんと高山なおみさんが丸山さんのお店で働いていた頃のエピソードも出てくるし、中盤まで人にまつわる話でどんどん進んでいくんだけど、お腹いっぱいだったな。
他に面白かったのは、”按田餃子”を共同経営している鈴木陽介さんと按田優子さんの話も面白かった。鈴木さんは経営面を、按田さんは具体的な店舗運営をメインに担当しているんだけど、二人の話を読んでみて、適材適所って言葉がすぐ浮かんだインタビューだったな。
他にも、飲食店運営の実例を引き合いにしたハウツーコラムもあるし、ブックガイドもあるんだけど、どいつもこいつも面白そうな本なのが悩ましい。
そして安定の東陽片岡!(イラスト)もいいんだ。昔ながらの食堂感を最後の最後で置くあたりに笑ったんだ。