某月某日!!

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ども、コバチヨです。

 

■今月のポパイ

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「はじめまして、東京。」特集&付録の「二〇一八年の東京味な店」について書く。

 

まず付録なんだけど、保育社から出ていたカラーブックスみたいで動揺した。おまけにカラーブックスみたい体裁なのに、とても軽いという衝撃!(カラーブックスは小さいけどズシっとくるもんな)写真もそれっぽい昭和な佇まいで、二〇一八年という文字と、今時なタイトルがなかったらきっと昔の冊子なんだとまんまと騙されていたに違いない。後表紙のロイヤルホストの写真も昭和のメニュー写真みたいだしさ。

中の写真も、バリバリ今どきの佇まいであろう店さえも、写真の撮り方を工夫して昔みたいになっているし、テーブル一杯に並べられた西洋料理の写真なんか、昭和生まれの子供にとって、贅沢なご馳走のイメージそのもので、今ではすっかり普段の食事に成り下がってしまった洋食のメニューも、昔(昭和50年台)は到底家では作れないメニューだったのを思い出した。

個人的にグっときたのは、平野さんの”はじめに”という文だった。

寝る前に布団の中で読んでて、おいら、なぜだか涙がちょちょぎれた。

 

飯屋は一代限りという事もザラで、お気に入りの飯屋がのれんを下す時、えらくショックだったりする。通えるうちは通っておけ!というのはごもっとも。

自分が上京する前に通っていた店は、悉く店主の体力面の事情で閉店になってしまったからだ。そこらにあってあたりまえと思っていたチェーン店さえも、世間の食の傾向がガラっと変わるとなかなかお目にかかれなくなることもザラであるし、個人の店に色々求めるのは尚更困難なものなのだ。

子供の頃に、親が買ってきてくれた焼きそばの麺がモチモチしていて、ソースがくどくなかったのがお気に入りだったのだけど、商店街から少し離れた所にある、ボロボロの長屋の並びにあった、一見、店やとは思えないテイクアウト専門だと思しき焼きそば屋は今、どうなっているのか?飯屋ほど、一期一会を感じるものは無い。

 

人生において最も低迷していた頃に、新宿をうろうろしていた時期があって、当時、見事にスルーしていた新宿メトロ食堂街が大々的に紹介されていて、新宿に行くことがあったら入ってみたい。東京に何年かいたものの、中村屋も、タカノフルーツパーラーも入ったことがなかったんだよな。新宿駅前の地下街、ダンジョン感あって、楽しいんだけど、飯屋には行かなかったな。

 

ポパイの方だけど、今回の東京特集は、今までの東京特集で取り上げられたここは必須だという店を紹介しつつ、渋い所を紹介しているみたいだ。

おすすめの幡ヶ谷&田原町と、どっちもターミナル駅から数駅離れた所にある。幡ヶ谷は行ったことが無いけれど、田原町は上野から浅草まで歩いていくときに通る街だったけれど、新しいお店もボチボチできているのだな。

『ディープスポットを観ずして、東京は語れない。』には鶯谷にある会員制のお店・よーかんちゃんが紹介されているんだけど、店内の装飾が圧巻で、天井にはCDが敷き詰められているわ、カラフルな照明がいろんな場所に配置されているわ、クリスタル感ハンパ無いな。去年の東京特集で、よーかんちゃんが着ていた衣装も衝撃だったけれども。あと、北千住のキャバレー・ハリウッド北千住が紹介されているんだけど、バーレスクショーなんぞ、50年以上前の遠い昔もものだと思い込んでいるから、未だに現役のショーが行われていることを知って驚いた。何年か前に、テレビだったか何かでアメリカで行われたバーレスクのコンテストの模様を見たことがあったんだけど、1950年代の古き良きアメリカのにおいが漂う衣装をまとったお姉さんたちが出ていたからなぁ~。あと、京島にあるマンモス公園の滑り台から見るスカイツリーは見事なんだろうな。

 

そうだ、東京という街だけど、山手線のわっかの中に住もうという人は、住む場所の近辺の坂道リサーチをしといた方がいい。住む場所によっては自転車が恐怖の乗り物になる人も中にはいるだろう。(小石川と大塚の境目あたりや、神楽坂から早稲田のあたりなど)自分も東京に住んでいた時、アパート周辺には坂道が多く、自転車に乗るのが辛くて、休日は基本歩きでふらふらしていた位だからだ。

 

連載の方だけど、対談のページには歌手の三浦大知さんが登場し、Folder時代の話、活動休止後の話から今に至るまでの話をしている。満島さんのお姉さんとの共演は何回か見たことがあるけど、満島さんと一緒に何かの媒体に出るって滅多にないよね。

田原総一朗さんのコラムでは、洗髪は基本お湯で流すだけの男・五木寛之さんの本「孤独のすすめ」を紹介している。

坂口恭平さんの連載では、先月亡くなってしまった作家の石牟礼道子さんの事を書いている。文芸誌なんかに書く事だと思うんだけど、ポパイ大學に登場してもらいたかったんだな。

 

来月は「ニューヨーク退屈日記」。きっと、ニューヨーク退屈男も出てくるんじゃないかと勝手に予想してみる。