某月某日!!

日常のこと。音楽、本、散歩のことなど

雑誌のこと

ユニクロはもう秋。

 

ども、コバチヨです。

 

本日二本目。

ポパイの次にこれを持ってくるんかーい!

■スペクテイター39号 特集「パンクマガジン『JAM』の神話」

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大好きな本に、末井昭さんの「素敵なダイナマイトスキャンダル」という本があるんだけど、衝撃的な冒頭のエピソードも凄まじいが、中盤以降に記される、末井さんが作った雑誌「ニューセルフ」、「ウィークエンドスーパー」、「写真時代」の事が記されており、執筆当時(1982年頃)の軽い雰囲気もありつつ、エロ本というフォーマットでどこまで遊べるのかという実験室のような、不真面目なのか真面目なのかよくわからない不思議なノリがとても伝わってくるからだ。

末井さんも

あくまでも専門誌でありながら、なんだか分からないものが好きなのだ

 と記していたけれど、そうでなければエロ本とそんなに縁もない人たち(嵐山光三郎だとか赤瀬川源平平岡正明など)が集まってこないだろうに。まぁ、末井さんの人を寄せ付ける磁力が強かったのもあったんだろうけどさ。

 

 

素敵なダイナマイトスキャンダル (ちくま文庫)

素敵なダイナマイトスキャンダル (ちくま文庫)

 

 

そんなエロ本という専門誌でありながら、なんだか分からないものが当時、幾つか発行されていたのだけど、伝説とは言われ続けたものの、どんな雑誌だったのかよくわからないまんまだった「JAM」の特集が組まれたのだから驚いた。

エロ本といっても、書店では売っておらず、自販機で購入するエロ本なのだ。それじゃ、読者の数もかなり限られるだろうに、伝説と言われ続けても、全貌はそう簡単に明らかにはならないだろうなと思ったよ。

 

自分が浪人時代に毎月購読していた漫画雑誌「ガロ」にも、高杉弾さんをはじめとして、「JAM」に関わっていた人達が何らかの形で紙面に登場していたし、気にはなっていたのだけど、20年後、まさかのスペクテイターで特集されるとは思いもよらなかったよ。しかも、「JAM」とその後継誌「HEAVEN」に執筆していた山崎晴美さんが当時、それぞれの雑誌で連載していた『X人名辞典』の3回目が掲載されていたり、当時の紙面を抜粋し再録しているし、「JAM」という雑誌がどんな雑誌だったのかを掴むにはうってつけの特集なんだろうな。

それにしても、90年代中盤から終わりにかけて不思議な雑誌というのが幾つもあったけれども、「JAM」に比べたら全然上品だし、こじんまりとまとまっていたのだなと読んでて思ったよ。

「JAM」は、たまたま路上に捨てられていた雑誌の見開きのグラビアページに感動した高杉弾さんが、その写真を撮った人と会いたいがために出版社に行ったら、出版社の社長にいきなり、雑誌の紙面づくりをして欲しいと言われたことがきっかけだというから、昔はいつだっておそろしいもんだよ。

今は社会にお金がどんどん回らなくなって減っていくサイクルに入って久しいし、表現の自由も実はそんなに自由じゃないのか、自由な誌面作りをしようものなら、原点に戻ってガリ版刷りをして、独自のルートで流通させるしか術の無いような規制が多い時代だから今こんな雑誌を作ろうにも困難だろうけどね。

 

とにかくまぁ、乱暴な感想だけど、めちゃくちゃ面白かった。

 

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