雑誌を読むスピードを上げたい!!
ども、コバチヨです。
■スペクテイターVol.38特集赤塚不二夫
時間が過ぎても古びない作品を残した人が、どのように数々の名作を制作していたのか?という事を生前赤塚さんと共に仕事をしていた人たちにインタビューをしてまとめているんだけど、最後にたどりつくのは、 赤塚不二夫という人が面白い作品を作るためにいかに人生を捧げて死んでいったかという事で、読んでいてなんともいえない気持ちになった。
とりわけ、生涯にわたってギャグマンガをずっと描き続ける人というのはそんなにいないし、人気作品を描いていても、途中で路線を変えたり、作品発表のペースを最小限に減らしたり、漫画を描く事自体から距離を置く人を何人も見てきているので、晩年は漫画の仕事があまり無かったというが、それでも第一線でギャグ漫画を書き続けた赤塚不二夫という漫画家はある意味化け物だったし、戦後の漫画史においても屈指の存在なのではないだろうか?
赤塚不二夫の漫画がどのように制作されていたのか?については、生前赤塚さんの担当編集者だった武居俊樹さんの本「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」でざっくりと知っていたけど、武居さん目線で記されていて、あくまでも断片的なものなのだろうと読んだ当時は思っていたのだけど、読んでおいて良かった。武居さんの本を読んで大体のイメージはできていたので、何人ものインタビューで語られる制作風景が容易にイメージしやすかったからだ。
あと、面白い漫画を描くために24時間捧げているような暮らしぶりについても、漫画の制作以外の時間も、大がかりないたずらを仕掛けたり、飲み屋でばか騒ぎしたり、本気で遊んで漫画に落とし込もうという気概のようなものが伝わってくる。アメリカに渡航してまでアメリカの漫画事情を知りたかったという人だから、余程の事だと思ったものだ。
漫画制作の事だけど、赤塚さん一人で制作しているものではなく、担当編集者を何人かでアイディアを出し合い、分業で漫画を描くんだけど、特集最初に掲載されている赤塚さんのファンだという漫画家・根本敬さんが上手い事まとめているんだよなー。赤塚さんと全然関わったわけでもないのにね。
赤塚不二夫生誕80周年プロジェクトで作られたアニメ「おそ松さん」も凄かったけど、この特集はある意味トドメだなと思いました。オススメするしかない!!
他に漫画3編、赤塚さんの経歴、作品リスト、ブックガイド、アカツカ大事典が収録されているんだけど、まだざっくりとしか読めてないんだよなぁ~。充実すぎる1冊デス
10日に発売されたポパイも読んでるんだけど、追いつかない。
作家・羽田圭介さんがレーザー・ラモンRGさんにしか見えないんだよなー。「クイズ正解は一年後」の罪は深いよ~!