日々、残暑との闘い
ども、コバチヨです。
毎年毎年負け続けるわけなんだけれども。。。
■残暑になると、無性にギターが聴きたくなるのだ
本当だったら、死ぬまでずっとずっとヤングでフレッシュでノリノリの音楽を聴き続けたかったんだけど、子供のころから元気な時と元気じゃないときのギャップが激しすぎて、その時々に買っては聴く音楽もそんなわけでギャップが激しすぎて時々途方に暮れる日もあるんだけれども、そんな音楽のあれもこれも自分が好きなものに違いないので、いちいち愛おしい。ただ、ギャップが激しいので戸惑う時もあるんだけれども。いいんだ、それでも、いいんだ。
今は8月も終わり、残暑真っ只中。
湿度と暑さで体も心も弱ってくると無性にギターが聞きたくなるもので、ここ数年、秋に近づいてくるとCD棚から引っ張ってくるCDの事を書こうと思う。
〇kenny burrell/stolen moment
コンコードで出した2枚のアルバムをコンパイルしたCDなのだけれども、そのうちの1枚、「moon and sand」がとても素晴らしい。
ケニー・バレルというと、50年代、60年代ののブルー・ノートを支えたジャズマンの一人で、今なお現役という伝説のギタリストなのだが、このアルバムを聴いた時にすっかりジャズギターの洗礼を受けてしまい、相変わらずジャズギターの虜なのは、このアルバムが非常に魅力あるアルバムだからなのかもしれない。
それまではジャズのCDを買いに行くと真っ先に見に行くのは、ピアノコーナーとテナーサックスコーナーだったのだけれども、今だと真っ先に行くのはギターコーナーだもんなぁ~。まぁ、万年ジャズ初心者なので、あんまりギタリストを沢山知らないのだけれども。
基本的にはスタンダードを演奏していて、曲によってアコースティックギターとエレキギターで演奏しているのだけれども、アコースティックギターの曲が素晴らしい。
表題作を初めて聴いた時は、完全に参ってしまったんだから。
あと、夜の砂漠の中をさまよっているかのような、幻想的な”stolen moments”(6曲目)も素晴らしい。
似たような事をしているアルバムにピアニストのhank jones「rockin' in rhythm」があるけれど、これもいいアルバムなんだよね。
〇jim hall & ron carter/live at villedge west
前作の「alone together」も大好きなんだけど、一日一日寒くなっていく時期に聞くと沁みるアルバムで、冬に毎年のように殺されかける位に冬に非常に弱い自分としては毛布みたいな1枚だったりする。
冒頭の”bag's groove”の出だしからして大好きの一言に尽きるのだけども、聞き出すと3曲目あたりから記憶がなくなるのがお約束のパターンである。(どうも、眠ってしまうんだよなー)
jim hallのライブ盤では定番の”down from antigua”の浮遊感はいつ聴いても惹かれてしまう。
〇ed bickert/真夜中のビッカート
数年前に出たものが今年になって再発されたみたいです。
paul desmondのCTIレーベルから出たアルバム「paul desmond」での名演奏もさることながら、この飾り気のない小粋なアルバムが再び世に出るというのはいい事だと思う。
(私は「真夜中のビッカート」を聞いて「paul desmond」を知ったのだ)
真夜中によく似合うアルバムなんだ、本当に。
個人的には、3曲目”when sonny gets blue”のドライブ感ある演奏が大好き。
最後に入ってる”manha de carnival”の夏に終わりを告げるかのようなセンチメンタルな曲で締めるあたりもたまらないんですよ。是非!