某月某日!!

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炭水化物サイコー!

 

ども、コバチヨです。

 

■今月のポパイ

 

magazineworld.jp

今月号は「ジャズと落語」特集で、表紙はあのテリー・ジョンソンさん(!)

って、30歳以下の人にテリー・ジョンソンなんて書いてもきっと知らないだろうし、”湯村輝彦”という名前でないとわからない30歳以上もいると思うけれど、蛭子能収さんやみうらじゅんさん、故・渡辺和博さんらと共にヘタウマブームを代表するイラストレーターです。人によっては「甘茶ソウル辞典」で知ってる人もいるかもしれないけれども。

 

落語とジャズは、まず決まったテーマがあって、それを演者がどのようなアドリブをするのかで観客の反応が決まるという共通項はあるものの、それ以外の共通項を私は知らない。

また、落語のアドリブは寄席にかけるなどして得られた経験値によって構築するものであるけれど、ジャズは演者の身体に記憶されたフレーズをその場その場でアレンジさせて瞬発的に出していく即興的なものなので、厳密に共通しているのかというと、これもわからないんだけれども。

 

あと、以前であれば落語にもジャズにもファンなら皆、本や雑誌で文章を読んでいるという評論家というのがいて、これは必ず聞くべきだとか、あらかじめこのような予備知識を持っておいたほうが良い等、入門書などに書いてあったものの、出版不況に伴う雑誌の休刊などで、評論家諸氏が書く”聴くならばこうあるべきだ”という文言を気にせずに自分の耳で、自分の解釈で、自由に聞けるようになったのはいいんじゃないかとは思う。ただ、新譜の情報を自分で見つけなくてはいけないという手間はあるんだけれども。(これはほかの音楽ジャンルなどにも言えることだから大した手間でもないのかもしれないけれども)

 

そういう意味において、今月のポパイの特集はとっつきやすいし、肩ひじ張らない気軽なガイドブックとして丁度いいと思う。

 

そのくせ、本だったり、おすすめスポットなど、まんべんなく抑えるところは抑えるという用意周到な感じなのもいいんだよね。

 

「ディスクショップポパイ」の”イカスウォーホール・ジャケ”でアンディ・ウォーホールが手掛けたジャズのアルバム3枚を紹介しているんだけど、見慣れているアルバムジャケットなのに、ウォーホールが手掛けているなんて初めて知った。

 

トピックごとのタイトルもたとえば、「人生とやらをちょっぴりわかった気にさせてくれるもの」とか「僕はこんなジャズと噺を聞いてきた」なんてね。 JJ氏こと植草甚一さんのコラムのタイトルみたいじゃないか!

 

そういうのが、自分には良かった。

気軽に聴いてみて、読者なりに掘り下げていってという特集でね。

 

ちなみに、私も若い時分は、ジャズも落語も図書館で借りたり、中古CD屋をはしごして買ったりしてして結構聴いた。

(神保町のレコード社も結構行きましたね、とても懐かしい。そういえば小学館ビル裏のササキレコード社にも落語のCDを探しに行ったな)

 

落語に関しては、若い自分にNHKラジオ第一の「真打共演」、「上方演芸会」、玉置宏さんの名調子が乙な「ラジオ名人寄席」、あと「ラジオ深夜便」の土曜午前一時台に昔の名人の落語がかかっていたのでこれらも結構聴いた。

だけど、今の所に引っ越してからは全然で、どっちも万年初心者という状態です。

 

落語で好きなのは、古今亭志ん生の「火焔太鼓」。

志ん生の演じる”かかぁ”が私は大好きなのだ。

主人公と”かかぁ”のやりとりは正直、80近い耄碌した爺さんとばあさんのやりとりなんだけど、とても可愛らしい感じがたまらない。

大学の口頭試問の時に高熱を出して、なんとか口頭試問を終えて帰ってから、「火炎太鼓」のCDをかけて布団に潜り込んで寝たのを未だに思い出します。

静まり返った部屋で、自分の息苦しく呼吸する音だけ聞こえるのが嫌だったんだよな。

 

ジャズは専らジャズギターなんだよな、昔だとテナー・サックスとかオルガンがリーダーの賑やかなアルバムを聴いたものだけど、ここ数年はジャズ・ギターを聴いてしまうんだよな。ジム・ホールのギターにすっかり参ってからはずっとギターのCDを探している自分がいる。

 

 

高城さんの対談コーナーは、高城さんが出張して横浜へ、クレイジーケンバンド横山剣さんと香港と横浜の話をしています。

 

グレン・オブライアンの連載ページの所にW・デービッド・マークスさんの連載「アメトラ」が始まりました。今月号は”みゆき族”の話だった。

 

来月号は「風が吹いたらコートを、カフェオレにはセーターを」特集。