千鳥・大悟みたいに、小説10ページしか読んでいないのに3時間そのことで語れる位になりたいと思った。
ども、コバチヨです。
■昭和史をかじってみる
子供の頃、夏になると太平洋戦争の悲惨な映像や写真がテレビで映し出され、実際あった事なのに、夏休み期間中に放送されるテレビの心霊特番、ホラー映画位怖いものとして自分の頭の中でカテゴライズされて以来、昭和史について読んでおこうなんて去年くらいまで全然思わなかったのだけど、子供の頃から高校時代位にあたりまえに存在していた人たちがどんどん亡くなってゆく中で、辛くて辞めてしまうかもしれないけれど、とりあえず読んでみようと、いろいろ読んでいるところ。
きっと、何冊読んでも全貌なんかわかりっこないだろうし、上っ面しか理解できないかもしれないのだけれど、辛くないうちは1冊でも多く読めるようにしようと思う。
今まで読んだ本を挙げてみる
○半藤一利/昭和史1926-1945
○半藤一利/昭和史 戦後篇 1945-1989
半藤さんの「幕末史」を途中まで読んで挫折してしまったのに、古本屋で「昭和史」を買ってきて読んでみたら免疫がついていたのか、どんどん読める。
半藤さんが得意とする太平洋戦争と戦後の事を講義形式でお話ししたものを活字で起こした本なんだけれども、続き物のお話しみたいに、次はどうなるんだろうと思わせる本でした。
戦前の本は戦争は悲惨であるということを教えてくれるし、失敗って連鎖してどんどん雪だるま方式で最後に大失敗するんだなというのを教えてくれます。
失敗にブレーキをかけてくれる人は、実は味方の中にはいないんだよなー。
とにかくまぁ、「戦争、ダメ、ゼッタイ」という事を教えてくれた1冊になりました。
戦後篇は、1950年以前のエピソードは、戦前の本とつながってるいるから一気に読めるのだけれども、50年以降は現在の日本になるまでの過程が記されていて、自衛隊の成り立ちだとか、安保法案の事がクローズアップされているので読むのに時間がかかってしまった。
それと、様々な産業において手作業で行われていたものが機械化され、大量生産が可能になり、ライフスタイルに急激な変化があった時代だから、なにやらせわしない雰囲気が伝わりましたね。
たしか有名ブロガーさんもおすすめしてましたよね。
まだ完結編である(3)を読んでいない。
とある雑誌で面白いノンフィクション本と紹介されていたので読んでみたのだけれども、本当にあった凄い話という意味でハマりました。
(この本に記されている事で日本共産党は雑誌連載当時、立花さんに抗議をしていたんだけど、立花さんが連載できっちり日本共産党からの抗議内容と、反論を記していて、当時の読者は、滅茶苦茶連載を読むのが楽しみだったと思うよ、実際単行本も売れたというし、昔の文芸春秋は凄かったんだな)
戦前の昭和の印象がよくわからない状態で読んでいたんだけど、秘密組織として、コミンテルンから活動費が支給されたり、されなかったりの中、活動費が集まるように事業を起こしたり、すぐ逮捕されないように秘密の印刷工場作って新聞を刷ったり、ギャング事件を起こしたり、たえまなくスパイが潜入し組織が壊滅される等、昔の秘密組織はやみくもに命がけという事がわかっただけで収穫です。
連絡手段は、街で待ち合わせして、口頭で伝達ですからね。
手紙も暗号で書いていたみたいだし、何かとスリリングな連絡手段だと思った。
(三)はリンチ事件というオッカナイエピソードがあるというので、どこまで読めるかな。
太平洋戦争以前の事は、松本清張「昭和史発掘」も読んでみたいなと思ってる。
○デビッド・ハルバースタム/ザ・フィフティーズ
ザ・フィフティーズ1: 1950年代アメリカの光と影 (ちくま文庫)
- 作者: デイヴィッドハルバースタム,David Halberstam,峯村利哉
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/08/06
- メディア: 文庫
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1950年代のアメリカを描いた本。
本当は一巻本らしいのだけど、ちくま文庫版は三巻に分けて出ています。
1巻を読んでるところなんだけど、最初の方は朝鮮戦争だの水素爆弾のエピソードが記されていて、いきなりハードモードなんだけど、その後は、今ではあたりまえにある、郊外にある分譲型住宅地や大きな駐車場を完備するディスカウントストア、マクドナルドなど、1950年台に始まった・起こったモノ・コトについて記されている。
半分読んだ所なんだけど、大衆が日常的に視聴する情報媒体がラジオからテレビへと切り替わる時期のエピソードが出てきて、いちいち興味深い。
今後どうなるのか、私の歴史知識では全然わかりませんが、読めるところまで読み進めたいと思う。だって登場人物が多いんだけど、漫画みたいな人が多すぎ!
他にも昭和を生き抜いた人の評伝はいくつも読んでいるんだけど、まだまだだなと思っています。
ちなみに、私の太平洋戦争のイメージの源流はこれです。
子供の頃、図書館で読んだんだけど、辛すぎてそれ以来戦争の本は読まないようにしようって思った位辛かったのを思い出す。
野坂昭如さんの「エロ事師たち」のオフビートな感じは好きだけど、「火垂るの墓」は映画のCMを見ただけで可哀想すぎて小説も映画も見てないもの。