某月某日!!

日常のこと。音楽、本、散歩のことなど

雑誌のこと

給料日前だというのに、ドン・キホーテの情熱価格の激安ぶりに、おやつを爆買いしてしまった。あと3日、どうすんの?

 

ども、コバチヨです。

 

■今月のミュージックマガジン

 

今月号の特集は「日本のヒップ・ホップ・アルバム・ベスト100」だった。

もうね、この特集にかかわる人がツイッターで「あくまでも参考であって、これが確かなランキングではない」という旨のつぶやきをしていたけど、ざっくりとヒップホップのいいアルバム30枚選んできてねという指示で、31人の選者の人がアルバム30枚を選んできたのであれば、こういう何を基準としているのかわからないランキングにもなるだろうし、選者の人もモヤモヤしたんじゃないだろうか?ヒップホップを聴く人であればみんな知ってる全国流通しているアルバムもあるけれど、Punpeeの「Movie on the sunday」みたいな限定販売のみでそれっきり売っていないアルバムも入っていたしさ。そりゃ、『レコードコレクターズ』みたいにビートルズ縛りだとか、年代とジャンル縛りでランキングすれば、そんなに文句も出ないだろうけれど、80年代から10年代にかけてとなると、傾向だとかラップの傾向だとか、トラック製作も年々進化するし、最初期は日本の社会を風刺する傾向のラップも、00年代前後からは自身の人生を振り返るドキュメント性の強いラップをする人も出てきたし、トラック重視で聴くか、リリック重視で聴くかでも選ぶアルバムというのは分かれてしまうだろうし。

まぁ、批判はあるかもしれないけど、あくまでも飲み屋で話すときのネタとしてはいいネタだと思う。場合によっては、喧嘩になってしまうかもしれないけれど。

正直、この特集で一番笑ったのが、メジャーデビューのプロモーション攻勢中のクリーピーナッツと新作アルバムを出すDOTAMAさんの今回のランキングに対する感想だった。この二組にカッコいい事を言わせない『ミュージックマガジン』、わかってる。

クリーピー・ナッツだって、ゆるふわギャングの3人みたいにカッコいい事言いたかったと思うんだ、きっと。

とはいえ、この対談の為に今月号買ったようなものだったし、DJ松永さんの発言にはゲラゲラ笑いました。R指定さんの話すMC漢さんの最初の印象も笑ったし、本当に最高だった!!

 

他のページで良かったのは、角松敏生さんのインタビュー。角松敏生の楽曲が神がかっていた時期のアルバムをまさかの再録音という時点で胸がときめくじゃないか!!まぁ、エスペシアのファンだった人には違った意味で興味深いインタビューだったと思うけど!!

 

それと、これを書かないわけにはいかない。毎月オリコンチャートを参考にヒット曲をレビューする「これがヒットか?」だけど、今月号からオリコンチャートからビルボードチャートに変わったそうだ。オリコンチャートだもん、おまけ付CDが猛威をふるっているようじゃ参考にならないし、時代の流れかな。

 

来月号の特集は「コーネリアス

雑誌のこと

気力体力が悉く空っぽ。

 

ども、コバチヨです。

 

■今月のポパイ

magazineworld.jp

 

「車が欲しい!」特集。

第二特集は、「ホットドッグが食べたい!」。

 

大手車メーカーのタイアップ記事はあったものの、2012年のリニューアル号以降の車特集は初なのではないだろうか?おまけに、売れてる雑誌が車特集をやるとなると、車メーカーの最新モデルの紹介がお約束だと思うのだけど、皆無で、悉く中古車ばかり紹介されているという特殊な車特集だなーというのが正直な感想。

 

中古車といっても、ポパイの車特集は80年~00年代モデルの車推し!

80年代~00年代の車は、趣味の車としては本当に趣のあるいい車が多かった気がするよ?当時の車よりも乗り心地だとか、運転のしやすさは今の車の方が圧倒的にいいのに、未だに80年代に発売された車のイベントなんかは結構あったりするもんね。

ただ、出かけなくても楽しめる娯楽が出回っていたり、人と会わなくてもネットでつながる事ができる現在では、趣味の車とか、他の娯楽に比べると割高な感じがしてなかなか手が出せない気がしてしまうんだよね。おまけに、お母さん目線の、お母さんの使い勝手重視の車が多いのもあるしさ。今時の車のCMは完全にお母さんのハートを掴もうと必死のCMが多いでしょ?男のロマンそっちのけで、お母さんの笑顔ゲットしたもん勝ちの世の中になってしまったじゃないかって。

そういう人に、車に対して少ーし前向きに捉えられる特集なんじゃないかと思う。

紹介されている車の値段も、中古車価格という事もあって比較的現実的。まぁ、オプション料金だとかメンテナンス代金とかはわからないけど。ちなみに、最安値は0円!(もらいものだってさ)

 

個人的には、昔の石ノ森章太郎の特撮ドラマに出てくるロボットのような、メカメカしい見てくれなのに、愛嬌のある80年代位のフォルクスワーゲンのワゴンが良かった。

 

特集の冒頭を飾る、平野太呂さんの写真は私家族版写真集「Los Angeles Car Club」からのアウトテイク。絵に描いたような、アメリカの車のある風景過ぎてカッコよかった。全体的に太陽光が強そうな白っぽいトーンも相まってね。 

 

第二特集「ホットドッグが食べたい!」は、写真だけでお腹いっぱい。

小コラムを集めた”hot dog press”のオチはまさかの雑誌ホットドッグプレスの事。

雑誌「ホットドッグプレス」は、何回か復活の狼煙を上げようとして路線がイマイチ固まらず復活の狼煙を上げる度にフェードアウトしていたけど、ネットコンテンツとして続いていたんだな。

アウディとのタイアップ記事だけど、御殿場は肉の天国だよね。御殿場駅前は閑散としているけれど、実は御殿場周辺は肉屋が充実している魅力的な所だよね。歩きで買い行くには距離的に難しいけれど、車だと具合がいいんだよね。

 

連載は、コムアイさんの対談は漫画家・諸星大二郎さんが登場、3月の水曜日のカンパネラ武道館公演は諸星さんの作品に影響を受けた演出があったらしい。

ブロンソンに聞けでは、去年ブロンソンズの仲間入りを果たして以来全く音沙汰のなかった峯田和伸さんが再び登場。近いうちに峯田ブロンソンがお悩みに答えてくれるらしい。本当かなー?

 

来月号は「お邪魔します、京都。」特集。

おめんのうどん食べたいぜー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雑記

大型連休は風邪で台無し

 

ども、コバチヨです。

 

■読んだ本

 

収納の問題から、読む本は文庫と決めていたんだけど自分で掟を破ってしまった。

まぁ、音楽に関する本で文庫化なんか、売れっ子ミュージシャンのエッセイ集だとか、売れっ子だったミュージシャンのノンフィクションというのが相場なので仕方がない。音楽の考察にまつわる本がそもそも売れた事があったのかも怪しいし、内容は音楽の考察なのかもしれないが、タレント本の括りとして扱われているのではないかと自分は勘繰ってしまう。

今回読んだのは「ラップは何を映しているのか」という本で、お題はざっくり決まっているものの、ラップにまつわるとりとめのないおしゃべりを1冊の本にまとめた本だ。

ラップがわからなくてもいいんだけど、テレビでのフリースタイルバトルだとか、アイドルグループの楽曲にラップパートが組み込まれていたり、人気ロックバンドも当たり前のようにラップしていたり、気づくと結構日常の中にラップが浸透してきている現状を考えると読んでおいてもいいかなという動機で読んでみた。

ラップというと、黒人コミュニティから生まれた歌唱法ということや、アメリカの人種差別問題を問うラップの曲にヒット曲が出た事もあって、政治的な音楽なんじゃないのか?と、重い音楽なのかなと思っていたのだけど、重さの原因が言及されていて、少しすっきりした。

また、日本語ラップが盛り上がってきているけれど、今後大々的に流行るのか?という点に対して厳しめだったのには笑ったし、日本のビートメイカーの教養がありすぎて、意識が高いせいか、自然な表現を出せないという件に大きくうなづいてしまったり、ヒップホップあるあるみたいな事もちらほら書いてあるのが楽しい。

あと、ラップは世界規模の音楽だから世界各国で自由に受容されたらいいという事も当たり前なんだけど、実際に言及されてすっきりした。世界中には宗教問題が深刻な国もあるだろうし、階級問題が深刻な国もあるだろうし、貧富の差が深刻な国もあるだろうし、伝統的な決まりと最新技術の狭間で戸惑っている国もあるだろうし、各国の当事者たちが抱える問題は様々なのに、アメリカでラップされるような事を無理に踏襲しなくてもいいんだって。

なんだか、サラっと流してしまったけれど、ラップを聴く事が好きという人におすすめします。1970年代~現在に至るまでのラップの事をざっくり知っている人なら素直に楽しい1冊だと思います。ラップあんまり知らないという人でも巻末の注釈が親切丁寧なのと、この本の良い所でもあるのだけど、章ごとにプレイリストがのっていて実際にyoutubeやsportifyなどでプレイリストの楽曲を聴きながら読むことができるようになっていてわかりやすい構成になっている。

昔は、ディスクガイドの文章だけでCDショップに買いに行って失敗するのも醍醐味の一つだったけど、youtubeだとかサウンドクラウドなどのストリーミングサイトが出来て、あんまり失敗はないもんな、いい時代になったもんだ。

 

 

音楽のこと

大型連休という幻。

 

ども、コバチヨです。

 

田島貴男に影響される

 

有名人のツイッターをいたづらに見る事がたまーにあるんだけど、たまたま見た田島貴男さんのツイッターに「ケニー・バレルを聴くのであればアナログレコードで、いい機材で聴きたいものだ」(要約)と書いてあって、無性にケニーバレルのアルバムが聴きたくなってしまい、我が家ではこの頃やたらとケニー・バレルが流れる。

まぁ、我が家にはアナログレコードなんて無いし、いい機材といっても、ジャズ喫茶にあるようなものとは金額の桁が2つ位少ないものだけどさ。

それにしても、誰かのツイッターを見て音楽聞きたくなるって、アカウント持ってないけどwツイッターも捨てたもんじゃないな。

ケニー・バレルのギターの素晴らしさを説明するのは、この万年ジャズ初心者には難しい事なんだけど、ケニー・バレルのギターの音を聞くと、「待ち遠しい夜がやってきた」という気持ちが自然と沸き上がるし、夜になると素面の街が静まり返って、繁華街が急に明るくなり時間がたつにつれて賑やかになっていく感じが頭の中で浮かぶのだ。

きっと世のジャズ・ギターファンであれば、全盛期の50年代から60年代のアルバムを挙げるんだろうけれど、自分は70年代の終わりに収録されたアルバム「ムーン・アンド・サンド」が大好きで、これは死ぬまで揺るぎないものだと思う。

なんでかというと、あんまり弾きまくるという感じではないんだけど、ケニー・バレルの演奏を全編でじっくりと聴くことができるのがお気に入りだからだ。

 

家族が最近買ってきたこのアルバムの「枯葉」、良かったなぁ~。

まだ春なのに。。。

 

Sunup To Sundown

Sunup To Sundown

 

 

■棚から引っ張り出す

数年ぶりにボブ・ジェイムスのアルバムをひっくり返してぼちぼち聴いている。

CTIレコードの大げさなアレンジをずっとギャグとしてでしかとらえられないんだけど、あのアレンジを素直にカッコイイと思う人がいたら、その素晴らしさについて教えてほしいなと思う。主役の演奏が素晴らしいんだけど、主役の演奏を前面に出さないで、敢えて大げさなオーケストラアレンジをぶちかますスタイルに、ジャズの演奏を広く認知させるための仕掛けだとは承知していても、なんでそこまで大げさにやらないといけないのかと思う。

個人的にそのテの曲で死ぬほど大好きな曲は、5枚目『heads』に収録されているボズ・スギャックスの「We're all alone」のカバーで、ドラムの疾走感と豪快なホーンが印象的な、クイズ番組のオープニングにおあつらえのお仕事カバーで突っ走る感じが大好きで仕方がない。ボブ・ジェイムスのピアノは素晴らしいんだけど、原曲はバラードなのに全然甘さが感じられなくて、原曲と完全なる別物になっていて爆笑してしまうんだよなー。徒競走のBGMにもいいかな。

2枚目『two』の冒頭を飾るポール・サイモンの「Take me to the mard glas」のカバーの昭和50年代頭の青春ドラマのテーマ曲感もたまらないし、野暮ったい事を大げさにやるスタイルが初期ボブ・ジェイムスの売りだと思ってるんだけど、私のこんな敢えて誤読する聴き方はダメなのはわかってるんだけど、やめられないから仕方無いな。

 

『heads』はボブ・ジェイムス自身のレーベル・タッパンジーからのリリースだったんだな、訂正。

CTIには、ウェス・モンゴメリーフレディ・ハバードなど、大げさなアレンジのアルバムだけが売りじゃないのも知ってるんだけど、どうも大げさなアレンジのアルバムが売りなんだって思い込みが自分の頭にはこびりついてしまってるんだよね。

ちなみにCTI卒業生のヒューバート・ロウズの「family」という曲はヒューバート・ロウズがアレンジをしてるんだけど、ボブジェイムスがアレンジしそうなホーンアレンジが施されているのにもかかわらず、奇跡的に素晴らしい仕上がりになってるんだよな。あれが不思議で仕方がないんだよね。

 

(2017年5月1日 追記)

徘徊雑記

連休前に出かけるという愚行ね。

 

ども、コバチヨです。

 

草間彌生 わが永遠の魂 国立新美術館

職場の人に唐突に誘われて、事前に情報収集もろくにしないまま観に行ってきたのだけども、前衛芸術を鑑賞するってことは、わからない事をわかんないなぁ~と実感しに行く事なのだと自分では思っているし、すごい作品だと思うという事とは、わからないけれど、なんだか圧倒的な作品の存在感を目の当たりにしたかどうかでしか自分のような芸術素人には判断出来やしないんだしさ、それでよかったんだと思っている。

個人的に圧巻だったのは、2009年から描き続けているという「わが永遠の魂」というキャンバス画の連作だ。図録の解説によると、下書きもなくぶっつけでキャンバスに描くのだという。会場には130枚くらいの作品が展示会場の四方の壁に展示されていたのだけども、きっと50年以上あるキャリアのピークは80年代から90年代なのかもしれないが、草間さんにとっては今がピークなのかなと思ったりもする。今の描きたいものをなるべく早い時間(3日位で仕上げるらしい)でキャンバスに落としむという作品群を見るに、無敵の状態なのではないかなって。

「わが永遠の魂」の個々の絵には、生/死にちなんだタイトルがつけられているのだけれども、それを超越する、永遠に存在し続ける者が世界を眺める視点のようなものが感じられた。作品には目のモチーフが細かく書き込まれていたし、なんとなく自分ではそう思うのだ。

「わが永遠の魂」が展示されている会場を俯瞰してみてみると、全体的に明るい色彩が使われていたり、暗い色を使う場合も明るい色との対照とが印象的な絵が多かったのもあったし、どの絵も複数のモチーフ(水玉や目、人の横顔など)を繰り返し描かれる事で画面に描かれるモチーフ群がまるでダンスを踊っているかのようで、衰えを知らない生命の躍動感のようなものを発しているような気もしたんだ。なんでなのかわからないけれども、長い移動時間やチケットを買うまでの行列に並んでいた時間が長かったこともあって、とてもテンションが低い状態で会場に入ったのだけど、作品群を見ているうちに不思議と元気になれた。

最初に、最新作を展示して過去の作品へと遡っていく展示構成はじわじわ来るものがあって、今に至るまでの創作を振り返りつつも、今や草間さんのアイデンティティにもなっている水玉が草間さんをを苦しめるものから、創作に欠かせないかけがえのないものへと手中にしてゆくドキュメントのようにも見ることができて、違う意味で感慨深い展示構成となっていた。

展示全体を見て思ったのは、作品から草間さんの自分の作品を作ってやろうという物凄い気迫のようなものが伝わってきたし、ドローイングやコラージュなどからは尋常ではない作品に対し、集中して取り組んでいるんだなという形跡が見ることができたのがよかった。印刷物だと、どうしてもフラットな印象になってしまうので、本物を見に行くことの大切さを改めて思い知らされた機会となった。

 

■奈良西大寺展 三井記念美術館

 

家族が、とあるインドカレー屋に行きたい&仏像を鑑賞したいというので東京駅で合流して観てきた。

2013年の年末に青春十八きっぷで東海道線関西本線を乗り継いで行った修学旅行の一環で西大寺には一回行ったことがあるんだけど、イヤホンでラジオ聴いているのがバレバレの職員のおじいさんに書いてもらった朱印の字が明らかに下手だったり、仏像が安置している場所が複数に分かれていたけど、自分と家族しかいない場所にいた職員のおじいさんの持ってる携帯から流れる着メロがあまりにも軽快すぎて、笑いがこみあげてしまいお腹が痛くて仕方がなかったり、建物内が冷え切っていて畳敷きで足が冷たくなってしまい見事に足の感覚を失くすなど、少しの滞在だったものの、楽しい思い出だった。

そんな西大寺の仏像を東京で観ることができるんだと思うと嬉しい反面、あの職員のおじいさんたちのいない西大寺の仏像の展示なんて味気ないなと思ったりもしたのだけど、西大寺文殊菩薩の造形は装飾も含めて素晴らしい。悔やまれるのは下に乗っている獅子がいない事だ。獅子とセットでないとさ。

まぁ。西大寺にあるべき肝心な法具や仏像が現在すっからかんになっているのだから獅子が留守番するくらいいいだろうって魂胆からなのかもしれないけどさ。あー、西大寺に行きたくなってきた。(脱線)あのおじいさんたちはまだ健在なんだろうか?

 

今回の展示で初めて見た五鈷杵をはじめとする法具や、舎利を収納する容器の装飾の細やかで上品な趣は目を見張るものがあったんだけどね。西大寺の思い出があまりにも面白すぎてまともな感想が書けなかったよ。トホホ。。。

雑誌のこと

春らしい日に出かけることができて本当に良かった。

 

ども、コバチヨです。

 

■今月のポパイ

magazineworld.jp

「もし東京に友達が来たら、君はどこに案内するのか?」特集。

地方から友達が来た時に、どこに行くのか?という時のお役立ち情報満載だ。

 

自分だったら上野を案内してしまうだろう。

秋葉原とは違うジャンクな感じが大好きなのだ。

秋葉原も20年くらい前は、野暮ったくて魔窟のような商業施設も幾つかあったけど、ざっくりと新しくてきれいな建物に変わってしまったし、売ってるものはジャンクかもしれないが店内も陳列もさすがにきれいにならざるをえない。なぜならば、陳列棚も日々進化してるものだからだ。上野のアメ横周辺も吉池(!!)をはじめとする主なランドマーク的なビルが建て替えられているものの、未だに、建て替えもままならぬ、古くて風情のあるお店が結構あるから捨てがたい。売っているものも、乾物や香辛料、生鮮食品、年代物のデッドストックの衣服だの、巷のCDショップからは大方排除の目に遭っているだろう演歌のCDやカセットテープを主に取り扱うお店もあるんだけど、若者が飛びつきそうな物を売っているお店も充実している、なんでもありのジャンクな感じがたまらない。

六本木ヒルズや、コレド日本橋など、不動産会社主導の良く出来すぎている街とは別物の、上野には個々の個性がぶつかりつつも不思議と醸し出される一体感が街全体から漂っている気がして、ふらふらしていて楽しいのだ。

おまけに、自分のような野暮の権化のような人間でも入れそうなお店が結構あるのも好きなところです。あと昼から飲めるのもいい。

街をうろうろするのがしんどいという人であれば、最低2時間は見て回るのにかかってしまう上野国立博物館常設展もあるし、演目を全部見終わるのに3時間くらいかかる鈴本演芸場もある。まぁ、必殺技として上野動物園というテもあるんだけどね。

 

と、とんでもなく脱線してしまった。

 

今月号は手堅くおさえときたいスポットが沢山紹介されている。

良かったのは「目利きもほれ込む日用品は、どこにあるのか?」だ。

自分が東京で気になっているお店がほぼ、まとめられてました。谷中の夕焼けだんだんのあたりにある、荒物卸・松野屋の唯一ある実店舗は気になっている。荒物屋はどこの駅前の商店街にもあるし、目立つ立地にあったりするんだけど、松野屋のオリジナル商品がカタログを見るたびに気になってしまうんだ。そういえば、長いこと夕焼けだんだん行ってないなー。

「レトロなビルを巡りに、新橋と有楽町へ」も手堅い。新橋駅近くにある、ニュー新橋ビルと新橋駅ビル、有楽町にある東京交通会館ビルと有楽町ビルの旨い店が紹介されている。それにしても、東京交通会館ビルの純喫茶・ローヤル。一人で入ると、内装の雰囲気に圧倒されて、いたたまれない気持ちになるかもしれないが、一回あの真っ赤なソファに座ってコーヒーを飲みながらぼんやりしたい。

「東京生活者のためのイエローページ」はいろいろな困った!に答えてくれるのだけど、ミスターミニットは靴の修理だけじゃないんだな。スマートフォンの修理対応してくれる店舗があるみたい。これは知らなかった。

「TOKYO EAT UP GUIIDE」は朝昼夜の美味しいものを紹介しているんだけど、朝ごはんのページにはタイプの違う4軒の朝定食が載っていて、皿に盛られた緑の野菜の鮮やかさに目を引く。昼夜どっちもイケるド直球のとんかつ屋6軒を紹介しているページは写真が美味しそうでお腹が空く。

 

ファッションページは東京の渋めのスポットをブランドごとに紹介している。

鮭スタンド、鮭好きにはたまらない店に違いない。

小宮山書店で豪快にディグできる日が一生来ないと確信している中年なので、モデルの人が豪快にディグしているのを見ると、正直うらやましい。自分は頑張ってもせいぜい入口の棚にある本を複数買いがやっとかもしれない。

 

連載は松浦弥太郎さんの「料理とほんの話。」では、料理研究家・小林カツ代さんのレシピ”かあさんオムレツ”とレシピ本「小林カツ代の料理のコツ」を紹介している。

自分の家にもなぜか15年以上前の「きょうの料理」のバックナンバーが何冊かあるんだけど、その中に小林カツ代さんのレシピ特集があり、作り方が明快で、手順も3ステップ位のレシピばかりなので未だに作っている料理がいくつかある。レシピの手順をそのままメニューの名前してしまう風が一時期あったと思うけど、カツ代さんあたりからなんじゃないかと思ってるんだけど、どうなんだろう?

しまおまほさんの「ポパイDEひとり調査隊」は米米CLUBについて音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが、パリっとサクッと説明しているんだけど的確だったなー。自分も米米CLUBをなんとなく聴きたくなる時があるんだけど、リバイバル人気来るかなぁ~。

「本と映画の話。」は俳優・山崎務さんが登場。藤森武さんの写真集「獨楽(どうらく)」の表紙がインパクト大です。

 

それにしても今月号は、加山雄三の新作推しだったね。

だいぶ前の記事だけど、この対談で加山雄三さんの事が語られているね。

eyescream.jp

加山雄三の新世界

加山雄三の新世界

 

 

 

来月号は特集「車に興味ないわけないじゃん。」

個人的には第二特集の「ホットドッグ」が気になります。

音楽のこと

あたり前田のクラッカーにはまっている。

 

別に、かわい~いクラッカーだとは思ってはいないけれども。

 

ども、コバチヨです。

 

■なんとなく温泉旅館の大宴会場規模のファンクを欲している

 

年を取って、夜中に家を出て電車乗ってライブハウスだとかクラブなんかに行ける気力体力が無いと、バンド演奏もずば抜けていて、ストリングスやホーンがキレッキレの踊れる音楽を聴くのは大抵、職場へ向かう通勤時間位だったりする。そんなわけで、家に帰った時に聞きたい踊れる音楽が無いかなと自分なりに探している。なんだろう、ミラーボールが輝くダンスフロア映えするのではない、温泉旅館の、立派なカラオケセットがドーンと置いてあるような、立派な松の絵が描かれた屏風なんかがステージにあるような、大宴会場映えする踊れる音楽が聴きたいなと、自分なりに探しているんだけど、そういうのを挙げてみようと思う。まぁ、歌謡曲的なわかりやすいディスコというのかファンクっぽいのばかりになってしまうんだけども。

 

「強い気持ち強い愛」の爆発力が大好きだ。

元曲は、ストリングス、ホーンを総動員のフィリー・ソウル的なド派手なアレンジで、オザケンの描く、男女の付き合い始めなのか、そうじゃないのかわからないが、恋人たちの多幸感あふれる瞬間をド派手なアレンジでダイナミックに表現して見せた名曲だと思ってるんだけど、個人的に歌でどんどん盛り上げていく前山田健一さんのアレンジも凄い大好きだったりする。まぁ、メンバーの見せ場を作るべく5人のメンバーのソロを配置しなくてはいけない事情もあるからだと思うけれど、それぞれの個性を活かしつつ、歌で盛り上げていくという事にしたのかもしれないが、男女の関係よりも、仲間を意識する時代のアレンジとして秀逸なんじゃないかなんて思ったりするのだ。歌の力って凄いなと思った曲です。これも誰かと好き勝手歌いたいんだよ、大宴会場のカラオケセットでさ。

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最近出たタキシードの新作も、前作よりグレードが上がっているのか、ホーン隊が入っていたりするんだけど、今作もディスコブーム全盛期に出たインディーズ盤のような、どこかスカスカな感じが気に入っています。ディスコ全盛期に出たキラキラしているかというと、ややくすんだ感じの雰囲気が自分が好みだというのもあるんだろうけれども。

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ちなみに、youtubeでは全曲プレビューがあるし、サウンドクラウドでは今作を作るにあたってインスパイアされたと思われる楽曲のミックスがリリース時に投稿されたのも記憶に新しい。

 

某ブロガーさんがアルバムジャケットを載せていたので無性に聞きたくなってしまったのが思い出野郎Aチームだったりする。

「週末はソウルバンド」が代表曲だと自分では勝手に思ってるんだけど、バンドマンを描く曲というと、奇妙礼太郎の「機嫌直しておくれよ」もグッと来たけど、この曲もグッと来たし、たまにシャウトしながら歌いたくなるんだよな~。

ただ、大宴会場ファンクを紹介しなくてはならないから、この曲を挙げる。去年7インチとデジタルシングルでリリースされたというけれど、下世話でアゲアゲな感じの演奏だというのに、ボーカルに負けてしまうのも楽しい。そういう意味でエンジョイ・ミュージック・クラブのバージョンが必要だったのかもしれないんだよな。ジャケも下世話で昭和の歌謡ディスコ感あります。

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そして、これを挙げなくてどうするんだ?という2017年冬のいい曲。

中盤からあふれ出すスマップ愛にあふれた歌だったり、スマップを狙っているのか狙っていないのかわからないが、高音で歌う部分が上がりきらない所に涙しちまったよ。エンジョイ・ミュージック・クラブにはマイペースに、なんとなくお茶の間をざわつかせる存在になってもらいたいと心から思っている。それにしても、この曲は大宴会場のカラオケセットで歌ったら気持ちのいい曲なんだろうなー。カラオケ化を希望するよー。胸騒ぎを頼むよー!!

 

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